セレステ∞ジェシー

セレステ∞ジェシー “Celeste & Jesse Forever”

監督:リー・トランド・クリーガー

出演:ラシダ・ジョーンズ、アンディ・サムバーグ、クリス・メッシーナ、
   アリ・グレイナー、エリック・クリスチャン・オルセン、
   レベッカ・デイアン、ウィル・マコーマック、
   イライジャ・ウッド、エマ・ロバーツ、クリス・パイン

評価:★




 得意料理を聞かれると肉じゃがと答える女。女友達より男友達の方が多いと笑いながら嘆く女。街中で子どもを見かける度に「可愛い」を連発する女。西野なんちゃらが書くオママゴト的詩が自分を代弁していると信じて疑わない女。世の中には気をつけなければならない女は多いけれど、『セレステ∞ジェシー』のヒロインもその中のひとりに数えて良い。

 セレステとジェシーは結婚して6年になる友達延長カップル。しかし、女はいつまで経ってもうだつが上がらない男に見切りをつける。ここまでは良い。ところがこのふたり、別れることを決めても親友であることには変わらないと、隣に住むわ、ベタベタをやめないわ、些細なことで相手の元に駆けつけるわ…。女は男のいちばんの理解者は自分だと信じて疑わず、そしてそんな自分はイイオンナだと本能的に思い込んでいる。打算的であることを賢いことだと勘違いしている面倒臭い女というだけなのに…。

 だからこの女が男に新しい恋人と赤ん坊ができたことで焦りを感じたところで、特に思うことはないのだけれど、どうやらこの映画、「やっぱりあなたが好き」と気づいた女の姿を映し出すことで、「男に未練がある女の思考・言動の考察」ストーリーとして見せたいようなのだ。あなたにもヒロインと同じようなところがあるでしょう?似たようなことを経験したんじゃない?共感を誘おうとするのが煩くて煩くて…。

 結局のところ、女は男を都合の良いヤツとしてキープしておきたかっただけだろう。イラストレーターとして芽が出ず、いつもダラダラした生活を送っていて、ヒモ状態なのをいいことに、そんな男に寛容な自分は、あぁなんて思いやりがあるのでしょう。この思い違いをベースに強いた笑いの数々がイタイイタイ。

 男は完全にバカとして描かれる。女に頼り切っているバカで、一度きりの関係の女相手に避妊もできないバカ。そして女の狙いを全然理解しないバカでもある。演じるアンディ・サムバーグの賢そうには見えない笑顔が腹立たしい。もう少しスマートなところを描いて、女とフェアにするべきだ。

 脚本も手掛けるラシダ・ジョーンズはちょっとソフィー・マルソーを思わせる容姿で(ただし、女優としての資質はまるで違う)、気取ることなく思い切った動きができるのが良い。サムバーグとの相性も悪くない。結婚式のスピーチ場面はなかなか良かった。ヒロインには今更何を言うのかと呆れることしかできないけれど…。

 主役男女が上手く行かないことは、早い段階で分かる。ふたりの関係が相互依存であることが筒抜けだからだ。こういう男女も確かにいるのだろうけれど、ロマンティック・コメディにおいては画面の停滞しか生まないことに気づくべきだ。物語の後に残るべき爽快感と苦味が感じられない理由を真剣に考えた方が良い。





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