ダーク・タイド

ダーク・タイド “Dark Tide”

監督:ジョン・ストックウェル

出演:ハル・ベリー、オリヴィエ・マルティネス、ラルフ・ブラウン、
   ルーク・タイラー、マーク・エルダーキン

評価:★




 作中、最もデンジャラスなのは凶暴なサメではなく、ハル・ベリーのボディだ。簡単に折れてしまいそうに細い身体なのに、出るべきところはめりはりたっぷり。褐色の肌も実にセクシー。40代半ばだなんて、奇跡だ。この美貌により男たちを殺すことさえ可能だろう。女たちは今すぐ、毎日どんなエクササイズをしているのか、探りを入れるべきだ。肌を露出することに抵抗がないようなのも、頼もしい。

 ただし、海に潜るときはボディスーツを着用しなければならないのは誤算だった。ビキニスタイルは地上だけ。水に浸かるときは、色気も何もあったものではない、真っ黒のウェットスーツ。そしてゴーグル。スピードスケートの選手じゃないんだからさー。顔すら判別不能では、話にならん。

 どんな映画でも選べそうなベリーなのに、サメ映画を選ぶとは立派じゃないか。…なんて思っていたのだけれど、この『ダーク・タイド』、目指しているのはどうもB級ホラーなんかではないらしい。何しろサメがベリーとその周辺人物たちを襲うのは、オープニングとクライマックスのみ。後は大変お行儀良い立ち振る舞いで泳いでいる。どこからどう見ても悪人面なのに、良いんかそれで!

 サメに襲われない場面の大半は、主人公のトラウマというやつがテーマになる。仕事中、サメに友人を喰われてしまったショックを引きずるベリーの内面変化こそ見てもらいたいようなのだ。中身のない会話。やたら多いクローズアップ。頭痛を誘う幼い喧嘩。…出てくるのは未熟な画ばかりなのに、そりゃないぜ。

 せっかくボートに乗り込む中にはバカがいるのだ。海に出る理由が、サメと一緒に泳ぎたいからって言うんだもの。金持ちの道楽というやつで、期待通りバカな言動を繰り返す。思う存分サメに喰われてこそ、本望というものだろう。エサ役のバカをもっと投入して、サメに次々喰われていく展開こそ、ここでは重要視されるべきではなかったか。

 それに、遂にサメが襲い来る画にも不満が残る。夜の闇により残虐さを誤魔化しているようなものばかりで、誰が襲われたのか、どこを喰われたのか、傷の深さはどの程度なのか、という基本的な点すら分からない。現実感なんて必要ない。サメがあり得ない動きを見せても問題ない。通常の三倍の大きさのサメを担ぎ出してもOKだ。サメこそを主人公にした殺戮劇が観たかった。





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