サイレント・ハウス

サイレント・ハウス “Silent House”

監督:クリス・ケンティス、ローラ・ラウ

出演:エリザベス・オルセン、アダム・トレーズ、ヘイリー・マーフィ、
   エリック・シェファー・スティーヴンス、ジュリア・テイラー・ロス

評価:★★




 最近はホラー映画の製作にも苦労の跡が見えるものが多い。ファンも目が肥えてきたから、二番煎じ映画には小煩くなる。ドキュメンタリー風に見せるのはすっかり定番だし、オバケ屋敷スタイルもまたかと思われて終わりだ。そこでそのふたつを組み合わせてみたのが『サイレント・ハウス』だ。85分間ずっとカメラを回し続ける、ドキュメンタリー風オバケ屋敷映画。こりゃ新しいものが生まれるぞ!作り手の鼻息が荒い。どっこい、実はウルグアイ映画のリメイクというのは、この際忘れようじゃないか。

 基本は家の中に潜む何者かが、ヒロインとその父と叔父を襲うというもの。光の射し込まないその家で、ランタンや懐中電灯を頼りに逃げ惑う姿を楽しむ。気持ち良いぐらいに装飾がなされていない。飾らないことが工夫とでも言っているかのようだ。

 では、何が売りかというと結局、85分間ずっとカットすることなくカメラを回し続けているところ。正確には回し続けているように見せるところ。どこかで必ず編集テクニックが使われているのは間違いないけれど、継ぎ接ぎ部分が全く分からないし、気にもならない。カメラが回り続けるおかげで、岩場に佇むヒロインを俯瞰で捉えたオープニングから、緊張感が途切れない。どうせなら効果音も排除するべきだったのではないか。

 惜しむらくはオチだ。何者かから逃げるだけではさすがに芸がないと思ったのかもしれない。一発逆転を狙った捻りが放り込まれている。これが…物語から完全に浮き上がっているの驚愕する。このスタイルには相応しくないと言うか反則と言うか。せっかくの現実感ある恐怖がアッという間に雲散霧消していく。

 ヒロインのエリザベス・オルセンが良い。暗がりの中、僅かな光に照らされた肌が美しく、そこに血がつくとますます輝く。豊かな胸の強調はお約束。ミニスカートにタイツ姿というのもポイントを押さえていると言えるだろう。「マーサ、あるいはマーシー・メイ」(11年)や「レッド・ライト」(12年)では鼻の下がオランウータン風だったのに、ここではそんな風には見えない。それよりも奇麗に撮られている。

 ただし、絶叫顔は別だ。ホラー映画のヒロインは泣いても喚いても美しいのが普通だけれど、オルセンは声にならないほどの恐怖を感じると、顔が歪む歪む。美女とは思えない歪みだ。そりゃ美女でもそういう顔になっちゃうよねー。思い切りが良くて嬉しくなる。





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