シュガー・ラッシュ

シュガー・ラッシュ “Wreck-It Ralph”

監督:リッチ・ムーア

声の出演:ジョン・C・ライリー、サラ・シルヴァーマン、
   ジャック・マクブレイヤー、ジェーン・リンチ、アラン・テュディック、
   ミンディ・カリング、ジョー・ロー・トゥルーグリオ、エド・オニール

評価:★★




 これはマイッタ。おそらく『シュガー・ラッシュ』は年季の入ったゲーマーの皆さんこそが楽しめる映画だ。ゲーム機から離れて20年以上、ゲスト出演しているキャラクターが大魔王クッパとパックマンぐらいしか判らない者はおよびでない。プレステだかWiiだか一度ぐらい経験してから出直してこいとでも説教されているみたいだ。

 何しろこの映画、ゲームの世界が舞台になっている。ゲームセンターに設置されたゲーム機の登場人物たちは、営業が終わり、電源が落とされると、コンセントを通じて色々な場所に行き来ができる。キャラクターは皆、ゲームの世界の約束事に縛られていて、至るところにその小ネタが仕込まれている。ゲーマーへの目配せがくすぐりになっている。

 主人公はその中でももはや新しいとは呼べなくなったゲームの中の悪役キャラクターだ。名前をラルフと言う。悪役でいることが嫌になった彼が、同僚に認めてもらうべく冒険を繰り広げ、『シュガー・ラッシュ』と呼ばれるカーレースゲームの世界に迷い込む。捻り方はドリームワークス製アニメーションみたいだ。

 けれど、これはディズニー映画。浮かび上がるメッセージはいたって健全だ。ラルフは冒険を通じて、誰にでも役割があること、心の持ち方により強くなれることを学んでいく。その教訓自体に全く文句はないものの、プレイする人間との関係は踏み込み不足ではないか。人間によって動かされるという設定はほとんど活きていない。もっと作り込める世界観だと思う。

 が、もっと受け付けられかったのは、ラルフが迷い込む『シュガー・ラッシュ』の世界だ。このゲーム、女の子キャラクターを選び、お菓子で車を作り、それによりレースをするという内容のようで…完全に女の子向き。つまり、画面いっぱいに広がるのは、嫌いな言葉を使うなら「ガーリー」なのだ。画面の色合い。砂糖やチョコレートたっぷりの空間。少女漫画のような大きな目の女の子たち。彼女たちの衣装は時代を反映させた最新のもので、凝ってはいるけれどキッズ向きなのが恥ずかしい(日本のバカ女子高生ファッションがヒント?)。ラルフは何の疑いも抱くことなく、この世界に溶け込んでいるけれど、スマン、どうにもこうにも気恥ずかしくて…。映画は視覚を刺激する芸術だから、画面に拒否反応を感じると、感心してもおかしくないところがあっても心に残らない。

 それにしても悪役がそんなに嫌か。それこそ女の子的な思考ではないか。分かりやすい例を挙げるなら、ウルトラマンより怪獣が好きな男の子は星の数ほどいると思う。ゲームでその例はナンセンスか。そうなのか。どうなんだ。ゲームと縁のない者には、やっぱり近づき難い映画だ。





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