噂のギャンブラー

噂のギャンブラー “Lay the Favorite”

監督:スティーヴン・フリアーズ

出演:レベッカ・ホール、ブルース・ウィリス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、
   ジョシュア・ジャクソン、ヴィンス・ヴォーン、ローラ・プリポン、
   ジョエル・マーレイ、ウェンデル・ピアース、
   コービン・バーンセン、ジョン・キャロル・リンチ

評価:★★




 いやー、変われば変わるものだ。もちろん主演のレベッカ・ホールのことだ。地味を極める実力派女優の代表と言うべきホールが演じるのは、賭け屋の世界に足を踏み入れる田舎娘だ。宅配ストリップダンサーだった彼女が、仕事に嫌気が差し、ラスヴェガスでギャンブラーとなる。

 ホールは見た目から役柄に入り込んでいる。入念に化粧し、髪にはウェイヴをかけている。ファッションは開放感を意識したものばかりで、常にホットパンツを履いている。セルライトが入りかけた脚がかえって色っぽくてよろしい。ちゃんと肉がついている。特に赤いホットパンツ姿にはやられた。若干のケバさも入って、懐かしのエリザベス・バークレーみたいじゃないか?良い意味で。

 ホールが役柄に入り込んでいる割りに、『噂のギャンブラー』は盛り上がりに欠ける映画だ。任せて安心スティーヴン・フリアーズが監督したというのに無念だ。ホール扮するヒロインが賭けの世界で花開き、しかし行き詰まる過程を綴るも、映画的興奮に乏しい。金が動くところにドラマあり。アメリカンフットボール、競馬、アイスホッケー…勝負事であれば何でも賭け対象になるという広がりもある。映画の鉄則は守られているのに、なぜ。

 多分ギャンブラーの仕事の大半が直感に頼ったものでしかなく、基本がモニター画面との睨めっこと電話応対に限られることが大きいのだろう。どれだけ金が動いても、多種多様なスポーツがでてきても、肉体は刺激されない。躍動感に欠ける。言葉は飛び交っても、それが生命力と密着しない。

 ヒロインの能力も使い捨てにされる。数字の記憶力が抜群で、単語の綴りの並べ替えでも見事な冴えを見せるという設定が、全く話に絡まないのはどうしたことか。彼女でなければ成立しなかったサヴァイヴァルストーリーになっていないということだ。

 最大の見ものは意外やブルース・ウィリスだったりする。会社のトップに君臨し、あっさりホールと恋に落ちながら、しかし妻のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ(痩せ過ぎでは?迫力が減った)に頭が上がらず、短気で情けない行動を繰り返す。ホールを見つめるときの鼻の下の伸び方。困ったときやすねたときのへの字の口。タコ入道なのに、なんだか可愛らしいじゃないか。いつもハーフパンツで白いハイソックスを履いているのも可笑しい。オヤジ、まだまだ愛敬が消えてない。筋肉マッチョ系にも関わらずクセモノ監督に愛される理由が、なんとなく分かった気がした。





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