エイリアン バスターズ

エイリアン バスターズ “The Watch”

監督:アキヴァ・シェイファー

出演:ベン・スティラー、ヴィンス・ヴォーン、ジョナ・ヒル、
   リチャード・アイオアディ、ローズマリー・デウィット、
   ウィル・フォーテ、メル・ロドリゲス、ダグ・ジョーンズ

評価:★★




 ベン・スティラーが演じるのはスーパーマーケットの店長だ。何事にもやる気満々。ジョギングクラブを始め、町の活性化を目指して様々なサークルを興すほどに一生懸命。ほとんど神経質な立ち振る舞いで物事にぶち当たる。立派だけれど、傍にいたら非常に面倒臭い。暑苦しい張り切りオッサンは、スティラーの十八番的役柄とも言える。

 ヴィンス・ヴォーンはと言うと、その対極に生きるような男。仲間と一緒に楽しく酒が飲めればそれで良しという男。大らかというより大雑把。細かいことを気にせずにのんびり構えたオッサンはやはりヴォーンの十八番的役柄だろう。年頃の娘のことが心配で堪らないという設定は、ちょっとした隠し味だ。

 ジョナ・ヒルやリチャード・アイオアディもまた、そのまんまな役柄で登場するというのに、どうして『エイリアン バスターズ』は退屈なのか。多分、不真面目さに真面目さが足りないからだ。コメディ俳優たちを野放しにして遊ばせておけば、それだけで面白くなると勘違いしているのだ。不真面目を楽しむことに真面目に取り組んでいないということだ。だから、車の中で空き缶に小便する、なんてどうしようもないネタで喜べるのだ。

 出てくる宇宙人は多分、「エイリアン」(79年)にオマージュを捧げているつもりなのだろうけれど、パロディにもなっていない。単なるネタの拝借に見える。デザインも動きもありきたり。攻撃パターンも行き当たりばったり。特徴がない。いくら大人の不真面目さこそがテーマとは言え、もう少し芸があるだろう。

 宇宙人の球体型の銃を乱射して大喜びする件には呆れた。宇宙人撃退場面で様々な銃を用意して喜んでいるだけなのにはもっと呆れた。「ホーム・アローン」(90年)を観たとき、少年の大人いじめにはゲンナリしたものだけれど、それが懐かしくなるくらいに頭を使わない大人たちだ。

 クライマックスはスーパーマーケットでのバトルになる。どういうわけだかスーパーの電力を使って宇宙と交信することにした宇宙人たちと、命を懸けたバトルが始まる。宇宙人の弱点が判明、思わず笑ってしまった自分が悔しい。いや、でもそういうことなのだ。不真面目を楽しむというのは。

 それから「神経質」と「大雑把」が衝突したとき、「神経質」があっさり「大雑把」に呑み込まれる画は、悪くない。それぞれを代表するスティラーとヴォーンの対決に絞れば、締まった話になったかもしれない。





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