逃走車

逃走車 “Vehicle 19”

監督:ムクンダ・マイケル・デュウィル

出演:ポール・ウォーカー、ナイマ・マクリーン、ジス・ドゥ・ヴィリエ、
   レイラ・ヘイダリアン、ツシェポ・マセコ、アンドリアン・マジヴ

評価:★★




 『逃走車』の物語は、全て車の中から語られる。南アフリカのヨハネスブルク、ポール・ウォーカーがレンタルしたミニバンの中から、カメラが出ることがないのだ。停車中も走行中もカメラはこのルールを守る。安全運転中もスピード違反中も守る。あぁ、なんて律儀なカメラさん。でも…。

 でも、「だから何なの?」としか言いようがない。車内と言っても、固定はされていない。編集の力も借りて、意外なほど臨機応変に動き回る。角度も凝っている。切り換えの速度も自由だ。ウォーカーと同じように状況を体感させたいということだろうか。ウォーカーはちょくちょく車から降りちゃうのに?意味ないじゃーん!

 いや、どうせなら「スピード」(94年)的な縛りをかけると良かったのではないか。例えば足をアクセルペダルから離したら車ごと爆発しちゃうとか?或いはブレーキペダルを踏むと遠くに拉致されている人が殺されてしまうとか?映画技術の進歩によりカメラが車内を自由に動き回り、車から出ないという縛りが縛りにならないもどかしさあり。

 でもまあ、それにこだわったのは仕方がないか。話自体は特別面白くないもの。乗り込んだレンタカーの中には、ケータイと銃と縛られた女。さあ、どうする?悪者との駆け引きなんて言っても、カーレースぐらいしかやることはないのだ。車から見える風景もオオカミに子どもの盗人、貧困に苦しむ人々…と南アフリカの定番以上のものはない。

 それでもウォーカーが主演というのは、褒めて良いところだろう。ヒット作に出てもいまいち印象の薄いウォーカーの、存在の軽さが題材に合っている。だってカメラは車から出ない。必然的に顔のクローズアップが多くなる。演技巧者でもくどい顔の俳優だったら耐えられないかもしれない。暑苦しくて。

 その点、ウォーカーは多少オッサンが入ってきたもののハンサムだし、気の利いたことにさっぱりボーズ頭だし、ブルーの瞳は涼しげだし…。ジーンジャケットのブルーと瞳のブルーが美しい調和を見せているのもイイ。どうせなら無精ヒゲも剃ってくれたら良かった。

 笑ってしまったのは、同乗した女が撃たれる場面だ。血を止めなければ死んでしまう。それでウォーカーは止血のため、胸の付近をギュッと押さえ込む。これが…胸を揉んでいるようにしか見えないの。女はと言うと痛くて苦しくて声を上げているのだけど、これが喘ぎ声にしか聞こえないの。ひょっとしてギャグ場面だったのだろうか。撃たれる場所をもっと考えれば良いのに。ウォーカーはエグゼクティヴプロデューサーも務めているけれど、まさか彼の指示、じゃないだろうね。





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