ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い

ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い “Fire with Fire”

監督:デヴィッド・バレット

出演:ジョシュ・デュアメル、ブルース・ウィリス、ロザリオ・ドーソン、
   ヴィンセント・ドノフリオ、ジュリアン・マクマホン、
   カーティス・ジャクソン、ヴィニー・ジョーンズ、
   アリ・ヴァーヴィーン、エリック・ウィンター、
   ボニー・サマーヴィル、リチャード・シフ、クイントン・ジャクソン

評価:★★




 どのシーンでも真っ先に目に入ってくるのは、ジョシュ・デュアメルのガタイだ。背が高くすらっとしていて、かつ「毎週筋トレ励んでます」的に鍛え上げられた身体のデュアメルは、うん、シルエットが大変美しい。だから彼は物語の大半をTシャツで過ごす。こりゃ女の方々は辛抱堪らんだろう。頼もしいもの。ファーギー姐さんも惚れるわけだ。

 そんなわけで見せ場は、デュアメルの半裸場面となる。必然だ。半裸になったデュアメルのピカピカした身体が眩しい。ヒロインのロザリオ・ドーソンも嬉しそうにセックスに雪崩れ込んでいく。どうせならもっと念入りな描写にすれば良かった。シャワーを浴びながら苦悩する場面、水に打たれながらシャツを身体に貼りつかせる場面、無意味だけれど、売りの分かりやすいアピールが可笑しい。お値段安めの男の魅力、ここにあり。

 惜しむらくは彼の職業を消防士にしてしまったところ。と言うのも、デュアメルのガタイを活かすアクションは皆無、大抵が銃に頼った血生臭いものなのだ。ここは思い切って、格闘技の師範なんて、面白かったんじゃないか。デュアメルの身体があれば、柔道着も空手衣も似合いそうじゃないか。そうしたらアクションのヴァリエーションが増えたんじゃないか。

 殺人現場に居合わせたことからギャングに命を狙われるというストーリーに新味はないものの、まあ、小難しくされるよりは良いだろう。それよりも問題なのは、話に変に真面目な表情をちらつかせるところだ。デュアメルはこのままでは安心して暮らせないと、逆にギャングを追い詰める。「目には目を」ということだ。デュアメルの顔にも狂気が宿る。『ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い』というタイトルはここから来ている。作り手はそして、「人殺しにはなるな」「自分を労われ」というメッセージを投げ掛ける。説教を垂れるなと言いたい。最後にはスパッと放り出してしまうのだから。

 それにしてもデュアメルの、「ダイ・ハード」(88年)的しぶとさには笑う。撃たれてもOK。殴られても無問題。途中まで傷ひとつなくギャングに圧勝だ。デュアメルも役柄に入り込む。思い詰めた顔がマイケル・シャノンみたいで、輪をかけて可笑しい。本気、なんだよなぁ。

 このところ作品を畳み掛けているブルース・ウィリスはほとんどお飾り的な活躍しか見せないものの、デュアメルの後ろで動く彼はあら不思議、なかなか枯れた味わいがある。別に演技が上達したわけじゃないのに、なかなかのお得感。共演すべきは愛すべき下手っぴな役者ということだ。

 デュアメルに終始突っ込みを入れずにはいられない展開の中、最も笑ったのは、クライマックスでデュアメルがいきなり消防服を身に着けたことだ。デュアメルは火の中に飛び込み、過去に語った消防士としての心づもりのようなものまで思い出す。こいつ、自分に酔っている!あぁ、なんて呑気なんだ。でも憎めないから、まあいいや。





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