バチェロッテ あの子が結婚するなんて!

バチェロッテ あの子が結婚するなんて! “Bachelorette”

監督:レスリー・ヘッドランド

出演:キルスティン・ダンスト、アイラ・フィッシャー、リジー・キャプラン、
   レベル・ウィルソン、ジェームズ・マースデン、アダム・スコット、
   アンドリュー・ラネルズ、アンナ・ローズ・ホプキンス、
   ホレイショ・サンズ、ヘイズ・マッカーサー、カイル・ボーンハイマー、
   アン・ダウド、エラ・レイ・ペック

評価:★★




 いちばんの誤算は、主人公ガールズより、彼女たちがブスだと密かに蔑んでいるレベル・ウィルソンの方が可愛いことだろう。確かに体重はメガトン級だけれど、真ん丸な目とぷっくりした唇をポイントにくるくる変わる表情が大変愛らしい。特に笑顔がハッピーだ。ウェディングドレスも意外なほど似合っている。ガールズは外見からして敗北していて、それなのに自分は美人だという姿勢を崩さない。いや、無理があるから!

 でもまあ、綺麗だった過去の栄光を引きずって生きるイタイ女の生態として見る分には間違いないのか。高校時代の輝きなんて社会では何の力にもならない。自分を磨くことを怠っては堕ちていくだけ。それを見せる上でのキルスティン・ダンスト、アイラ・フィッシャー、リジー・キャプランの配役はありなのかもしれない。

 いや、でもなぁ。まつ毛盛り過ぎ・横顔がモアイ像そっくりのキャプランは根は純情という設定が死ぬほど不釣り合いだし、相変わらずのバカキャラクターで突っ走るフィッシャーもさすがに薹が立った。中心的役柄を演じるダンストはというと、老け顔をさらに追求して、何と言うか、哀れさ、それも笑えない哀れさを感じさせるのが気になって…。

 とは言え、ダンストのコメディエンヌとしての才能がしっかり伝わるのは良い。ウィルソンから結婚を告げられるときの顔の筋肉のヒクヒク。結婚式の仕切り役になのに計画通りに事が運ばないイライラ。憧れのドレスをウィルソンに着せるぐらいなら「道にキスするわ!」と言ってのける場面のガツガツ。頭のてっぺんから手足の指先まで、神経質な感じが良く出ている。外見は笑えなくても、演技はちゃんと笑える。

 『バチェロッテ あの子が結婚するなんて!』は女たちが普段は見せない(上手く隠している)本音を露わにするのがテーマだ。彼女たちは男どもが泣いて逃げ出す醜さをばんばん弾けさせる。ただし、その考察は深みに欠ける。下ネタだとか排泄ネタだとかを塗し、女特有のいやらしさで笑いを取り、でも最後にはほろりとさせる…というのはあまりに単純だ。

 惜しいのは友の幸せを祝福しているふりをしながら、でもその実、彼女に嫉妬し、それどころかその転落を願っている…というとりわけ哀しい本質について、ほとんど突かれない点だ。「皆本当は良い子です」でまとめるのはつまらない。大体花嫁のデブが完璧に良い子なのはどういうつもりか。美人ではない女は性格が良い…という勘違いを信じているとしか思えない。ウィルソンがガールズに負けないビッチぶりを見せるエピソードがないのは大間違いだ。

 それと、汚れた上に破れたウェディングドレスをめぐるすったもんだが巧く機能していないこと、男たちからの視点を挿入したことも腑に落ちない。ここはダンストのキャラクターに絞った話にした方がすっきりまとまったのではないか。





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