PARKER パーカー

PARKER パーカー “Parker”

監督:テイラー・ハックフォード

出演:ジェイソン・ステイサム、ジェニファー・ロペス、マイケル・チクリス、
   ボビー・カナヴェイル、ニック・ノルティ、ウェンデル・ピアース、
   クリフトン・コリンズ・ジュニア、パティ・ルポーン、カルロス・カラスコ、
   エマ・ブース、ダニエル・バーンハード、キップ・ギルマン

評価:★★★




 リチャード・スタークによる「悪党パーカー」の物語は前にも映画化されている。メル・ギブソンが主演した「ペイバック」(99年)がそれだ。いちばんの違いはどこにあるかというと、主演スターの資質としか言いようがない。今回の主演はジェイソン・ステイサム。そう、ステイサムがまたしてもB級パワーを発揮する。『PARKER パーカー』は悪党パーカー映画であるよりも先に、ジェイソン・ステイサム映画だ。

 …というわけで、ステイサム映画好きには堪らない作品かもしれない。人気小説を基にしているからキャラクターが立っているし、監督はテイラー・ハックフォードという一流どころ。脇役としてニック・ノルティがヒョイッと顔を出すし、ヒロインはジェニファー・ロペスというステイサム映画では考えられない上玉だ。いや、これは元々作り手が、ステイサム映画ではなく、人気小説をベースにした強盗映画として作るつもりだった証拠でもあるのだけど、まあ、良いじゃないか。

 なるほど、ほんのちょっぴり高級感がある。いや、ほんのちょっとなんだけど。元々ステイサムは飛び込みの選手だったからか身体の動きが綺麗な男で、こういうタイプは自分のスタイルを持った役柄を演じると輝くものなのだ。ここではパーカーという名のプロの強盗を演じる。仕事に対しては厳しく、裏切った人間には非情と言うべき態度を見せる。けれど、義理と人情には厚い。今となってはどこにでも転がっている設定でも、ステイサムが演じればほら、ちゃんとキマッている。ほんのちょっぴり。小難しくないのが良い。

 こうしたステイサムのスタイルは、ハマると笑いに結びつく。話がいくらシリアスに進んでも、キメキメがおかしみに繋がる。白髪・メガネの変装が全然神父に見えない。カウボーイハットととんがり靴のコンビネーションが全く似合っていない。血塗れになってもちっとも可哀想じゃない。痛そうでもない。むしろ可笑しい。もちろん褒めている。ハックフォードはステイサムの特長を理解している。

 ヒロインのロペスにしても、お荷物と言われても仕方のない動きながら、ステイサムサイズの映画にすっかり収まっているところが好もしい。疲れが顔に出てきて、かえってそれが良い。それにホレ、ロペスが不動産屋に勤める労働者階級っていうのが面白いじゃないの。いや、衣装はもっとやり過ぎなくらいセクシーに迫るべきなんだけど。

 ほとんど自己陶酔の域に突入しそうなロマンスパートも妙に嬉しい気分を誘う。ステイサムとロペスは互いに惹かれるものを感じるのに、ステイサムには愛している女がいる。俺って罪な男だぜ…というつぶやきがどこからともなく聞こえてくる。ステイサムがロペスを振り回すのだ。なんと愉快な画なのだろう。

 クライマックス、もちろんステイサムは裏切り者たちを血祭りに上げる。暴力過剰なのは間違いないものの、その執拗さがいかにもパーカーだ。ただ、強盗場面はもっと凝って欲しかったところ。計画が単純を極め、行動は行き当たりばったりのところが目立つ。パーカーが絡む計画としては、安い。悪党たちの小物感も含め、悪の匂いが希薄なのが惜しい。





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