フリーランサー NY捜査線

フリーランサー NY捜査線 “Freelancers”

監督:ジェシー・テレロ

出演:カーティス・ジャクソン、ロバート・デ・ニーロ、フォレスト・ウィテカー、
   マルコム・グッドウィン、ライアン・オナン、アナベル・アコスタ、
   ボー・ガレット、ダナ・デラニー、マイケル・マグレイディ

評価:★




 どうやらアメリカは(ハリウッドは?)警官というものに良いイメージを持っていないようで、映画で警察が題材として置かれると、大抵がその内部の腐敗が描かれる。おかげでどれだけ酷い警官が出てきても、ちょっとやそっとの悪行では驚かなくなってしまった。『フリーランサー NY捜査線』も腐敗警官がてんこ盛りの大安売り。

 …となると、腐敗をどう見せるかがポイントになる。ただ悪いところを見せるだけでは、悪徳警官の見本市にしかならない。なのに、あぁ、ここにはそれこそその腐った警官の主義や言動の羅列しか見当たらない。あからさまな人種差別。四六時中のドラッグ乱用。チンピラたちから押収した金の横取り。

 新人警官のカーティス・ジャクソンは、そうした悪にあっさり染まっていく。警官の父と同じ職業に就いたというのに、アッという間に悪徳警官の仲間入り。正義が悪に染まっていく過程なんて、ない。いきなり彼は、悪徳警官だ。ジャクソンよ、それならばいっそ、マフィアにでもなったらどうだ。

 中盤はジャクソンが上司のロバート・デ・ニーロやフォレスト・ウィテカーに「教育」されるところが見どころになっている。これが可笑しいのには、ジャクソンの相変わらずの大根演技が影響している。どれだけ心広く眺めても、ジャクソンが本当に怒られているようにしか見えないのだ。デ・ニーロが、ウィテカーが幼過ぎる演技に呆れて、本当に怒っている!ジャクソンはしかし、それをボケーッと聞き流すのみ。デ・ニーロの前でも緊張しないジャクソン、ある意味スゲー。

 そうそう、ジャクソンが女の前では思い切り気取っちゃうところには大笑い。「ピーナッツバターは好きか?」「好きよ」「気が合うね。一緒に寝ようよ」なんてバカな会話をジャクソンは、百戦錬磨のプレイボーイみたいな雰囲気を作っちゃってやってのけるのだ。モテる男は辛いぜ…ってところだろう。

 悪に染まったジャクソンは、観客には見え見えの父の死の真相を知って復讐に乗り出す。これが素晴らしくマヌケだ。あんなに意志弱く悪に手を染めた男が、なんでまた突然親子愛に目覚めてしまっているのか。しかもやり方が安い。デ・ニーロよ、よくハメられたよなー。この件では男が手を血に染める決断を強いられる。そこに漂う偽りの苦悩が作品を象徴する。どうせバカならがむしゃらさを見せよ。せこせこした愛なんて、必要ない。





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