ソルジャーズ・アイランド

ソルジャーズ・アイランド “Soldiers of Fortune”

監督:マキシム・コロスティシェフキー

出演:クリスチャン・スレーター、ショーン・ビーン、
   ジェームズ・クロムウェル、ヴィング・ライムス、ドミニク・モナハン、
   チャーリー・ビューリー、ゲンナディ・ヴェンゲロフ、コルム・ミーニー、
   ライアン・ドノフー、フレディ・ロドリゲス

評価:★★




 無法地帯であるスネーク島では、レアメタルと呼ばれる希少金属が産出されるのだという。黒海にあるその島は巨大軍事組織に支配されている。島の住民は状況を打破するべく、作戦を立てる。世界の大富豪から戦争体験希望者を募り、その参加費で武器を購入、組織から島を奪還するのだ。斯くして島には真意を知らない5名の大金持ちが集まる。金融投資家あり、ゲームクリエイターあり、武器商人あり、携帯電話創始者あり。彼らこそ『ソルジャーズ・アイランド』のあんぽんたんヒーローだ。

 何とバカバカしい設定!でもブラックジョークが効いていると言えなくもないか。瞬時に思い出すのは「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」(08年)になるのだけれど、捻りの効いた笑いは設定で使い果たされる。何しろ遊び気分で戦闘地帯にやってきた奴らは、カップラーメンより速いスピードで改心し、正義の心で悪にぶつかっていくのだ。俺たちを舐めるな!

 このノリ、どこかで見たことがあると思ったら、「エクスペンダブルズ」(10年)だ。ここではマシーンが重要だ。武器も破壊力のあるものが要る。何よりどれだけ危険な目に遭ってもしぶとく生き延びる生命力が大切だ。80年代が生み出した筋肉バカスピリットで悪い奴らをやっつけろ!そう、ここにあるのは「悪者をど派手に殺して、気持ち良くなろう」という精神だ。極めて頭が悪いと言って良い。

 あんぽんたんヒーローたちはしかし、あっさり人質になっちまう。素人だからというのが第一の理由。第二の理由は、彼らを指揮する元アメリカ軍特殊部隊大尉の男としてクリスチャン・スレーターが投入されている点にある。あんぽんたんたちが強過ぎてはスレーターを担ぎ出す意味がないんである。そんなことならあんぽんたんたちだけでまとめれば良いと思うけれど、それでは華がないと思ったのだろう。

 コンゲーム的な展開が挿入された後、いよいよクライマックスに突入する。スレーターとブサイクなヒロインの活躍を中心に、もちろん兵器も爆弾も大盤振る舞い。島が吹っ飛んでしまう勢いで炎が燃え上がる。人もバタバタ死んでいく。うぉー、俺たちやったぜ!カッコイイぜ!というわけだ。

 陳腐なセリフの洪水の中、最も可笑しかったのは、あるあんぽんたんとスレーターの掛け合いだ。「俺は腹が減った」。「基地で食えばいいさ」。「炭水化物は控えているんだ」。うーん、やっぱり「エクスペンダブルズ」の方向に持っていくのは間違いだったのではないか。

 そうそう、あんぽんたんのひとりを演じるジェームズ・クロムウェルじいさんは妙に絵になっていた。あの高身長が高ポイントのようだ。長い手足で銃を構える姿が、誰よりもキマっていた。





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