ボディ・ハント

ボディ・ハント “House at the End of the Street”

監督:マーク・トンデライ

出演:ジェニファー・ローレンス、マックス・シエリオット、
   エリザベス・シュー、ギル・ベロウズ、ノーラン・ジェラード・ファンク、
   エヴァ・リンク、ジョーダン・ヘイズ、クリスタ・ブリッジス、
   ジェームズ・トーマス、ジョイ・タナー

評価:★★★




 これは貴重な映画だ。内容が、ではない。そこいらにごろごろ転がる絶叫ホラーと大差ない。けれど主人公はジェニファー・ローレンスなのだ。「あの日、欲望の大地で」(08年)で注目され、「ウィンターズ・ボーン」(10年)で実力を知らしめ、「ハンガー・ゲーム」(12年)でスター性まで発揮したローレンスなのだ。この好調の波に乗るときにB級ホラー!何が彼女を狂わせたのか。嬉しくなっちゃう。

 序盤はほとんど何も起こらない。四年前に一家の娘が両親を殺害するという事件のあった家…の隣にローレンスと母親役のエリザベス・シューが越してくる。事件のあった家には生き残った息子が暮らしていて、実は彼は地下に死んだと思われた殺人犯の妹を隠していて…という展開。妹がリアル貞子なところぐらいしか見所はない。

 『ボディ・ハント』にはある捻りが用意されている。そして後半せり上がるそれこそが売りだ。ひょっとするとこの映画、最初は心理スリラーの線を狙っていたのではないか。それがどうしても絶叫ホラーの方向に持っていくことしかできず、こういう外観に落ち着いたのではないか。そう言えば、ホラーの割りに死ぬ人間が少ない。ローレンスやシューといった一流どころの出演の理由も腑に落ちる。

 でも、これはこれで良いではないか。何と言っても、ローレンスのホラークイーンぶりが素晴らしい。聡明な眼差し。しなやかな身体。強い正義感。ホラークイーンに必要な清潔感を具えているし、無駄に薄着なのが良い。お胸も立派に成長していると良く分かる。でも処女ではない。ラヴシーンではちゃっかり男をリード。クライマックスは血だらけ泥だらけ汗だらけになって、うん、しっかり健康的にいやらしい。撮影もスケベエ心を隠さない。止せばいいのに、シューもローレンスに対抗するかのようにサーヴィスカットあり。

 つくづく感心するのは、追い詰められれば追い詰められるほど輝くローレンスの個性だ。「ウィンターズ・ボーン」も「ハンガー・ゲーム」もそうだった。顔を歪ませながら、でも決して心を折ることなく、全身で対象にぶつかっていく。美人ではないけれど、逆境に置かれる彼女は誰よりも眩しく光っている。そう、ローレンス、ホラーにもすんなりハマる器だったのだ。なんて器用な娘っこ!

 ここまでデキるとなると、困るのは相手役だ。「ハンガー・ゲーム」もそうだったように、同世代の男の子俳優では、とてもじゃないけれど相手役を務められない。存在感の落差が大き過ぎる。…となると相手役は一回り二回り上の大人の男になるのか。そうなのか。どうなんだ。ローレンスよ、急いで大人にならないでー!





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