ダーケストアワー 消滅

ダーケストアワー 消滅 “The Darkest Hour”

監督:クリス・ゴラック

出演:エミール・ハーシュ、オリヴィア・サールビー、レイチェル・テイラー、
   マックス・ミンゲラ、ジョエル・キナマン、ヴェロニカ・ヴェルナドスカヤ

評価:★




 地球ほど頻繁にエイリアンの攻撃を受けている星はないだろう。エイリアンの種類も宇宙船も攻撃法も出尽くしてしまった感がある。ならば舞台を変えてみてはどうだろう。『ダーケストアワー 消滅』はロシア、モスクワが戦場となる。観光名所をちらちら見せて、ほら、いつもとはちょっと感じが違うでしょう?

 …なーんてバカな考えで作られた気配が濃厚に漂っているのが怖い。だってロシアが舞台だなんて言っても、メインどころはアメリカ人だし、ロシア人が出てきても英語を喋るし、ロシアに降り立った途端に見せられるのはマクドナルドやスターバックス、ペプシの看板だ。確かに空気が冷たく、景観に能天気さはないものの、後はいつものハリウッド製SF映画。

 ならば宇宙からの侵略者の細部描写にアイデアを注がねばならぬ…という発想はなかったらしい。個性というものが見当たらない。ヤツらの姿は人間には見えない。しかし、特殊なメガネでもあるのか、ヤツらからは温度で人間の場所を察知できるのだという。「プレデター」(87年)を思い出さない人はいないだろう。人間に襲い掛かり木っ端微塵にする際、肉片を飛び散らせないのは有難いけれど…。花火が消え行く瞬間みたいだし。無茶苦茶に好意的に見れば。

 エイリアン対策は覇気に乏しい。ヤツらは近づく度に電流を走らせる(?)という体質で、だからそれを目印に逃げる…という方法論だけで突っ走るのが、いやー、なかなか太い神経だ。電磁波だか何だか知らないけれど、結局最後は銃頼り。

 エミール・ハーシュは優れた俳優に成長したと思いつつ、この手の作品にはあまり馴染まない気がする。それよりも注目はマックス・ミンゲラだ。何と言っても、あの眉毛。中から特殊ミサイルでも飛び出しそうで目が離せない。そうだ、ここはヒロインもオリヴィア・サールビーじゃなくて、リリー・コリンズにするべきだったのではないか。四つの眉毛でエイリアンに対抗する。チビらせることぐらい、できそうだ。

 そう言えば、結局最後までエイリアンの姿ははっきり分からない。安っぽい視覚効果により、チラッと見えたような見えなかったような気分を誘うだけ。狙いではないだろう。アイデアがなかっただけ。何の解決にもなっていない消化不良の結末により、確信する。





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