ロックアウト

ロックアウト “Lockout”

監督:スティーヴン・セイント・レジャー、ジェームズ・マザー

出演:ガイ・ピアース、マギー・グレイス、ヴィンセント・リーガン、
   ジョセフ・ギルガン、レニー・ジェームズ、ピーター・ストーメア

評価:★★




 掴みのアクションがヘナチョコだ。CIAエージェントの主人公がホテルの一室で銃撃戦を繰り広げた後、スーツケース片手に逃走劇に入る。その際のTVゲーム的画面が、実にチープ。特にバットマンから借りてきたと思われるバイクにまたがり、街中を疾走する件。視覚効果だらけで、重みが一切感じられない。もちろんカッコ良くはない。これじゃこの後も期待できない。

 果たして、その予感は的中する。『ロックアウト』の舞台は2079年の宇宙。凶悪犯500人が宇宙の要塞に収容されている。この世界観こそが命。それだけが売りとも言える。どれだけ幼くても、このSFワールドの作り込みこそが重要だと分かるはずだ。

 ところががっくり、「宇宙刑務所」が別に地球上にあったとしても成立するほどに、作り込みは放棄される。近未来ならではの小道具は首輪風爆弾ぐらいだし、無重力シーンは「ミッション・インポッシブル」(96年)のパロディのような場面が出てくるのみ。大体地球にいた主人公が、一秒後にはもう宇宙にいるのだ。タメもなければ、興奮もない。

 装置がコント用のそれにしか見えないのが全てを象徴しているか。そのままドリフで使えそうな見た目だ。衣装にもガッカリする。主人公は味気ない特攻服で通すし、ヒロインは囚人服を着せられて終わりだ。もちろんSF的仕掛けはゼロ。

 それでもガイ・ピアースには多少救われる。珍しやアクション映画の口の悪いヒーローとして登場するピアースは、不遜な態度がやけにキマッている。何度も殴られるのも似合っているし、悪態も無理がない。女相手でも姿勢が変わらないのも悪くない。身体は良く動いている。ちょいとブルース・ウィリスっぽいのが可笑しい。

 それに比べるとヒロイン役のマギー・グレイスは、退屈な正義感を振りかざすばかりで楽しくない。ギャアギャア煩いだけ。足手纏いという言葉がピッタリだ。…なんて思っていたところ、途中、髪をブロンドから黒に染めてショートカットにしたら、可愛くなって得した気分。懐かしのフィービー・ケイツっぽい!

 ピアースとグレイスが宇宙刑務所から脱出するシーンには笑わずにはいられない。あまりにデタラメで。大気圏に突入するときはどうするの?…なんて疑問、作り手は端から考えてもいないはずだ。なんだか偉いかも…よ?





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