ラブ&マネー

ラブ&マネー “One for the Money”

監督:ジュリー・アン・ロビンソン

出演:キャサリン・ハイグル、ジェイソン・オマラ、ダニエル・サンジャタ、
   ジョン・レグイザモ、シェリー・シェパード、デビー・レイノルズ、
   デブラ・モンク、ネイト・ムーニー、アダム・ポール

評価:★★




 最初キャサリン・ハイグルが保険のオバチャンにしか見えなくてマイッタ。赤いシャツ、ハイヒールはともかく、膝丈スカートが窮屈そうで。これでカッコ良く魅せようと思われてもなぁ。化粧は水商売風だし(特にアイメイク)…。後半になって盛り返す。ブルーのシャツ、革ジャン、ジーンズにブーツ。ボリュームあるハイグルのスタイルにも合っている。ホッとする。

 …と言っても、それでも違和感はある。おそらくハイグルが黒髪に近いブルネットにしているからではないか。ただでさえリッキー・マーティン顔のハイグルは、くどい。綺麗だけれど、くどい。この顔には結局、いつものブロンドがベストということなのだろう。全体的に重い。

 ハイグルが演じるのは逃亡者逮捕請負人。所謂バウンティ・ハンターだ。『ラブ&マネー』は彼女の初めての仕事を追い掛けるアクション・コメディ仕様になっている。当然狙うべきはヒロインの颯爽たる姿になる。ところが、これがもうひとつキマらない。ロマンス要素を過剰に意識したから…だけではない。

 ヒロインの背後に常に男の影が付きまとう。離婚ショックから完全には立ち直っていないし、仕事にありつけたのは従兄のおかげだし、追いかけるのは高校時代にポイ捨てされた元恋人だし、守護天使のようにサポートしてくれる警官はいるし…。特に元恋人と警官の間でふらふらしているように見えるのは大きな問題。こういうのは多分、女たちが最も嫌う落ち着きのなさだろう。

 ここでは男たちのサポートは余計なお世話というものだ。せっかくヒロインが奮闘しても、彼らのサポートがあったから乗り切れたように見える場面が何度もある。男の手を借りず、自らの力だけで状況を突破していくところこそ、この女の魅力となるべきもの。助けをほいほい受け入れるヒロインに魅了される女は、お姫様気質の者以外では、ほとんどいないはずだ。

 女が憧れるカッコ良さを目指して失敗しただけではない。男たちの視線をあからさまに意識したエピソードにも女たちは呆れるだろう。全裸で手錠を掛けられる場面を長々続けたり、胸の谷間に隠しマイクを取り付ける場面をアップで撮ったり…。こうした媚びは役柄上もハイグルという女優にとってもマイナスにしかならない。結局肝心なところは見せないのだし…。

 ヒロインが中途半端に描かれるからか、喜劇らしい軽妙さも希薄だ。その代わり、血生臭さがどんどん上昇する。銃弾の音が響き渡り、悲鳴が彼方此方から上がり、無意味な血が流れ、遂には死体がごろごろ…。ひょっとして案外、本格派のアクションを目指したのかもしれない。だとしたら余計、すっきりきっぱりしたヒロインにするべきだった。何をどう描きたいのか、焦点がズレっ放しの映画だ。





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