バウンティー・ハンター

バウンティー・ハンター “The Bounty Hunter”

監督:アンディ・テナント

出演:ジェラルド・バトラー、ジェニファー・アニストン、
   クリスティン・バランスキー、ジョエル・マーシュ・ガーランド、
   マット・マロイ、ジェイソン・コロトゥーロス、ジェイソン・サダイキス

評価:★




 男は賞金稼ぎ。その佇まいを一言で表現するなら「下品」。アルコールと遊ぶ金さえあればそれで良いというタイプ。無精ヒゲを蓄えて汚い言葉を連発。ヨダレを垂らして眠り、口からぼたぼた溢しながらモノを食う。別れた妻の家に押しかけてすることと言ったら、泥で絨毯を汚して歯ブラシを便器に落とすことというケツの穴の小さな男でもある。これを下品な役柄ばかりを好んで演じるジェラルド・バトラーが演じる。

 女は新聞記者。暴行罪に問われて出廷しなければないのにそれを堂々すっぽかす、リンジー・ローハン的な図太い神経の持ち主。男を見下しているフシがある上、悪い出来事は全て男のせいだと決めつけるところがある。職場で別れた夫の悪口を言いふらすこともある模様。やたら胸を強調したタイトな男好きのする服が好み。これを男運のないイメージが公私共にこびりついたジェニファー・アニストンが演じる。

 つまり『バウンティー・ハンター』の主人公カップルは全くもって興味の持てないふたりなのだけど、憎み合う彼らの掛け合いを眺めていたら、お似合いに見えてきた。いや、別に絡むことで面白くなったわけではなくて、バラ売りされても困っちゃうということだ。どうせ退屈なふたりなら、セットでよろしく。世のためにも、アンタたち、死ぬまで一緒にいるべきだよ。

 アクション物に見せかけて、どっこい好感度の低い男女を主人公にしたロマンティック・コメディである。喧嘩しながら、でも結局のところは仲が良いふたりを映しさえすればそれで良いという怠惰な演出で、生温さ全開、やる気というものが全く感じられない。出来の悪いシットコムでも見せられているように思えてくるのが、いちばん厄介だ。犯罪要素に関してはほとんどやっつけ仕事で、よくぞこれで企画が通ったものだ。脚本の段階で相当酷いはず。

 中盤からは、なんだかTVシリーズ「フレンズ」の番外編でも見せられているような気分。もちろんアニストンが同シリーズで演じたレイチェルそのまんまだからだ。ちゅーか、それしかアニストンには求められていないということが良く分かる。だからバトラーが演じた役柄をデヴィッド・シュワイマーが手掛ければ良かったのだ。つまらないなりにお得に思えただろう。レイチェルとロスが喧嘩しながらしょーもない犯罪を暴く。うん、ファンサーヴィスとして歓迎されるかもしれない。脇にリサ・クドローやマシュー・ペリーが出てきたなら、なお良い。

 それにしても…賞金稼ぎがちゃんと合法的に職業として認められているとは目から鱗。保釈金を扱う専門会社があるというのも裁判大好きのアメリカならではか。せっかく面白くなる可能性を秘めた題材を取り上げているのに、それをちっとも活かせないあたり(気づいてもいないのか?)、なんだか気の毒な一品と言えよう。





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