マダガスカル3

マダガスカル3 “Madagascar 3: Europe's Most Wanted”

監督:エリック・ダーネル、コンラッド・ヴァーノン、トム・マクグラス

声の出演:ベン・スティラー、クリス・ロック、
   デヴィッド・シュワイマー、ジェイダ・ピンケット、
   サシャ・バロン・コーエン、セドリック・ジ・エンターテイナー、
   ジェシカ・チャステイン、ブライアン・クランストン、
   マーティン・ショート、フランシス・マクドーマンド

評価:★★★




 動物の野性にポイントを置いた一作目(05年)。アイデンティティー問題に斬り込んだ二作目(09年)。いずれもぎりぎりの現実感が大切にされていた。『マダガスカル3』はそれを大胆に放棄する。ドリームワークス製アニメーションならではのブラックジョークも犠牲にする。喋る動物が動物がわんさか出てくる…というアニメーションならではの設定を最大限活かすことに全力を注ぐ。物語は王道になる。シリーズの仕切り直しを図ったのか、これはある意味賭けだ。

 マダガスカル島、アフリカ大陸と来て、今度の舞台はヨーロッパだ。モナコのモンテカルロまで行けるなら、アメリカまで泳いで行けば良いじゃないか。実に真っ当な突っ込みを楽しく入れられるのは、アクション場面が愉快だからだ。何しろライオン、シマウマ、カバ、キリンのお馴染みのチームが迷い込む先はサーカス一座だ。つまりアクロバティックな動きが次から次へと登場する。空中ブランコ、綱渡り、火の輪くぐりといった定番技が、原色が惜しみなく溢れる美しく賑やかな色合いの中、3Dの力を借りて逞しく輝く。バックに流れるケイティ・ペリーの「Firework」もピッタリだ。

 3Dと言えば、そうなったことでカクカクした例のデザインにこれまでにない魅力が浮上している。柔らかさに欠けている感が否めなかったデザインに、何とびっくり、ペーパークラフト的匂いが漂い、しかも温か味まで感じさせる。カクカクが3Dとこんなに相性が良いとは新発見と言えよう。

 新登場キャラクターも悪くない。サーカス一座の中心となるトラ、ジャガー、アシカはストーリー上明確な役割を与えられ、ようやくキャラクターが立ってきたオリジナルメンバーたちとユニークな掛け合いを見せる。

 しかし、何と言っても注目すべきは、動物たちを剥製にするのを趣味にしている動物管理局の女警部だ。いかにも悪人面をしたこのキャラクター、CGアニメーションでは珍しく、身体全体から妖気を発散。しつこく派手に、感動的なまでにいやらしく獲物を追い掛ける。匂いを嗅ぐとき、地面に這いつくばる画が、クモのバケモノにしか見えなくてサイコー。「キューティーハニー」の悪役として出てきてもおかしくない。

 女警部と動物たちの追いかけっこが度々挿入されるのは当然のことだ。悪役の出来が良いと画面が活気づくというのは映画の常識。アニメーション映画でもそれを証明する。ぜひ続編で再登場をキメて欲しい。





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