君への誓い

君への誓い “The Vow”

監督:マイケル・スーシー

出演:チャニング・テイタム、レイチェル・マクアダムス、サム・ニール、
   スコット・スピードマン、ジェシカ・ラング、ジェシカ・マクナミー、
   ウェンディ・クルーソン、タチアナ・マズラニー、ルーカス・ブライアント

評価:★★




 愛し合う男と女が結婚する。絵に描いたような幸せの絶頂。しかしそれも束の間、不幸な事故に遭い、妻は夫に出会ってからの記憶をなくしてしまう。果たしてふたりは、また愛し合う仲に戻れるだろうか。100年前に作られたような、もはや干からびてしまったプロットの『君への誓い』。まるでニコラス・スパークス映画のようだけれど、どっこいまるで関係ないらしい。何しろ人が死なない。でも、スパークス映画との違いはそこだけだ。

 妻は夫の一切を忘れる。綺麗さっぱり忘れる。だから夫がいくら愛を示しても、その全てを受け止められない。夫はそれでもめげない。なんとかまた結ばれようと想いを貫く。ここに泣かせが入るわけだ。どこまでも真っ直ぐな男の愛情。私も捧げられたいわー、と言うことらしい。同じ記憶喪失ものなら「50回目のファースト・キス」(04年)のようなコメディ仕立てにしてくれた方が、より胸に沁みるものがあると思うけれど、まあこれは好みの問題か。

 それに確かに、こういう悲劇的なロマンスには美男美女が絵になる。レイチェル・マクアダムスとチャニング・テイタム。マクアダムスは小じわが目立ち始めているし、テイタムは脂肪がつきかけた身体だ。それでもまだ、ふたりには活きの良さ、命の若さが感じられる。そして、若さというものがそれだけで力になることを思い出させてくれる。相性も悪くない。

 見ものはもちろん、ふたりのいちゃこき場面だ。ふたり一緒なら何をやっても楽しいとばかりに、いちゃこきを大画面に展開させるふたり。記憶喪失もあるから、まるで出会った頃のように新鮮ないちゃこきを繰り返すことも可能だ。あぁ、若さの力よ。これがマクアダムスやテイタムのような美しい容姿のふたりでなかったなら、ビンタを喰らうところだ。

 このふたりのケミストリーをどうして信頼できなかったのだろう。どういうわけだか、途中からロマンス要素が薄れていく。代わりにせり出してくるのは、マクアダムスの家族問題だ。いちゃこきも目に見えて減る。記憶喪失になったときの対処法マニュアル的側面が色濃くなる。無理には取り戻せない記憶。本人は、そして周囲はそれにどう向かい合うべきか。時間の共有がいかに大切かを噛み締めつつ、元婚約者をもっと大胆に動かして、恋をかき乱してくれよと願う。サム・ニールやジェシカ・ラングらヴェテランの起用もここでは力にならない。実話ベースゆえの遠慮があったのだろうか。そう言えば、夫の仕事話はうやむやのまま終わってしまった。

 改めて気づいたのは、舞台となるシカゴの街並が魅力的だということ。街並に近未来的な匂いがあって、かと思えば路地裏には懐かしさを感じるところがあって…新しいものと古いものが共存している印象だ。コテコテのメロドラマがシカゴの街に映えている。もっとロケーションを盛り込んでも良かった。





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