メン・イン・ブラック3

メン・イン・ブラック3 “Men in Black III”

監督:バリー・ソネンフェルド

出演:ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ、ジョシュ・ブローリン、
   エマ・トンプソン、アリス・イヴ、ジャメイン・クレメント、
   マイケル・スタルバーグ、マイク・コルター、ティム・バートン、
   ジャスティン・ビーバー、レディー・ガガ

評価:★★★




 「MIB」シリーズと言ったら、何と言っても、ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズのコンビネーションが見ものだ。エイリアン監視機関MIBのエージェントであるJ(スミス)とK(ジョーンズ)。息が合っているんだか合っていないんだかわけが分からないままに、いつの間にか事件は黒服・サングラス二人組のペース。騒ぎを起こすエイリアンたちを愉快に懲らしめていく。新加入のエマ・トンプソンが甲高い声で喚く冒頭には頭が痛くなったものの、10年のブランクをほとんど感じさせないのは偉い。

 やっぱりJとKが良い。派手なアクションを軽妙にキメるJ。無表情を決して崩すことなく無駄なく任務を片づけるK。ふたりのユーモアの質は水と油ほどに異なるというのに、奇妙にもどこかで繋がりを見せる。特にKの無表情効果は抜群だ。缶コーヒー飲み続けて300年。さすがに肌に張りがなくなったジョーンズだけれど、それゆえ漂わせる哀愁もプラスにしている。ジョーンズによる土台が頑丈ゆえに、スミスは思い切って弾けられる。

 ただし、『メン・イン・ブラック3』の最大の見ものは彼らではない。若き日のKを演じるジョシュ・ブローリンこそが真の主役だ。Kの若い頃を演じるというのは、シリーズを知っている者なら目に焼きついて離れない動きを見せる、あのジョーンズの若い頃を演じるということ。ブローリンが見せる「ジョーンズの演技の再現力」がとにかく強烈なのだ。デカい顔面積、堅気ではなさそうな強面という共通点を持つふたりとは言え、ここまで似せるとはアッパレ。声色、台詞回し、仕草、表情の動かし方…ブローリンが動く度に、ジョーンズの顔も浮かんできて、二重に可笑しい。だてにバーブラ・ストライサンドの義理の息子ではない。

 ブローリンが29歳という設定の強引さもさることながら、1969年にタイムスリップさせる豪快技も、なんとか大味ではない、楽しい方向に持ち込んでいる。当時の風俗がさほど見られないのは惜しいものの、69年と言ったらあの出来事、話に大胆に盛り込んで、奇想を笑い飛ばしていく。JとKにまつわる、思いがけずホロリとさせられるエピソードが用意されているのもニクイ。

 ただ、3D化はさほど効果を上げていない。ジョーンズやブローリンはともかく、スミスは派手なアクションで魅せる人なので、速度が速い場面では目の疲労を誘うのみ。エイリアンの複雑な造形も、視覚効果の大量投入もあり、忙しなく辛いところだ。実写アクションと3Dは、いつになったら優しく溶け合うのか。

 そうそう、エージェントF役のパグ犬が写真だけでしか出てこないのは大いに寂しいところ。善良エイリアンの生態が克明に見られなかったり、トンプソン起用の理由が見えてこなかったり、トンプソンの若き日がアリス・イヴだったり…他の欠点はこの際どうでも良い。パグ犬プリーズ。どれだけブローリンが素晴らしくても、パグ犬のような愛らしさは感じさせないのだった。





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