ザ・マペッツ

ザ・マペッツ “The Muppets”

監督:ジェームズ・ボビン

出演:ジェイソン・シーゲル、エイミー・アダムス、クリス・クーパー、
   ラシダ・ジョーンズ、アラン・アーキン、ビル・コッブス、
   ザック・ガリフィアナキス、ケン・チョン、ジム・パーソンズ、
   サラ・シルヴァーマン、エミリー・ブラント、ウーピー・ゴールドバーグ、
   セレーナ・ゴメス、ニール・パトリック・ハリス、
   ジョン・クラシンスキー、ジャック・ブラック

声の出演:ピーター・リンツ、スティーヴ・ホイットマイア、
   エリック・ジェイコブソン、デイヴ・ゴールズ、ビル・バーレッタ、
   デヴィッド・ロドマン、マット・ヴォーゲル

評価:★★★




 日本に住んでいるとアメリカほど馴染み深いとは言えないマペットたち。彼らを主人公にした『ザ・マペッツ』により改めて気づかされるのは、意外なほど表情豊かということだ。所詮人形と侮るなかれ、限れられた空間の下、彼らは自分の感情を身体全体を使って表現する。怒っているのか、哀しんでいるのか、分からないなんてこと、一瞬たりともない。

 これこそが「技」というものなのだろう。口を中心に置いた僅かな動きと声の調子、そしてしっかりとした物語が、人形に命を吹き込む。本当の生き物として輝き出す。感情を持った生き物として舞い上がる。大きな財産。何物にも変え難い財産。

 この映画のいちばんの意義は、この財産を受け継いでいくところにある。最近は話の中心としてあまり話題に上がらなくなったマペットたちに再び光を当てる。忘れられるべきではないそれに敬意を表し、後世に伝えていこう。物語はそれにリンクするものになっている。寂れたマペット劇場。買収されようとしているそれを、芸を使って取り戻すのだ。

 ミュージカル形式にしたのは正解だ。アニメーション映画のように要所要所に胸躍るミュージカルシークエンスを置き、メリハリをつける。スピードを上げる。大胆な転換を図る。人間キャストのジェイソン・シーゲルもエイミー・アダムスも歌って踊れるスターだ。マペットたちこそが主役だとでしゃばることなく、映画の土台を支えている。

 ただし、シーゲルもアダムスもちょいとばかり重量感が過剰かもしれない。シーゲルは元々が巨体だし、アダムスも出産直後の影響か通常より身体が重たい。言うまでもなくマペットたちには重さがないので、彼らが画面に登場すると軽快さが失われる。マペットと同じ画面に入っても重さを感じさせないスターの方が合っていたかもしれない。それかいっそのこと、ばっさり人間パートを切っても良い。ほとんど陰影のないエピソードだ。

 それにしても、マペットたちはアメリカではすっかり市民権を得ているらしい。カメオ出演も含めて豪華スターが次々顔見せする。中でもクリス・クーパーが強烈だ。マペット劇場を買収しようとする石油会社社長を演じるクーパーは所謂悪役。意地悪な笑みを浮かべながら、なんと歌を披露する。それもヒップホップだ。この衝撃はファットボーイ・スリムの「Weapon of Choice」のMUSIC VIDEOで弾けていたクリストファー・ウォーケン以来と言って良い。もっと長く歌い踊って欲しかった。





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