恋するモンテカルロ

恋するモンテカルロ “Monte Carlo”

監督:トーマス・ベズーチャ

出演:セレーナ・ゴメス、レイトン・ミースター、ケイト・キャシディ、
   ピエール・ブーランジェ、ルーク・ブレイシー、コーリー・モンティース、
   アンディ・マクドウェル、ブレット・カレン、
   アマンダ・フェアバンク=ハインズ、シェイ・カンリフ

評価:★★




 ずっと気になって気になって仕方がなかったことがある。それは…主演のセレーナ・ゴメスが小学生にしか見えないということだ。高校を卒業したばかり、大人の女性への階段を駆け上がっていく役柄だというのに、どの場面でも、どの角度からでも、どんなに大人っぽいメイクや衣装でも、やっぱり小学生なのだ。ジャスティン・ビーバーが惚れるのは分かる。オコチャマ同士、お似合いだ。だけれど、これは映画なのだ。役柄にしっくり来ないまま、それをずっと見せられるのは辛い。せめて相手役をビーバーにできなかったのか。無理な相談か。そうなのか。

 いや、でもやっぱり、別に良いんじゃないか。『恋するモンテカルロ』はアイドル映画らしく、ヒロインが魅力的に見えればそれで良しという映画だ。旅先のパリやモンテカルロで人気セレブリティ(察するにパリス・ヒルトン風のバカセレブ?)に間違われたことをきっかけに、用意された豪華絢爛なホテルやそのサーヴィス、ドレスやジュエリー、パーティを堪能してしまおうというもの。もちろんオプションとして恋と喧嘩がついてくる。見所はズバリ、誰だって夢見る金持ちライフに浸るゴメスの画だ。アン・ハサウェイが王女様になった「プリティ・プリンセス」(01年)と同じ快感を狙っている。分かりやすくて何よりだ。

 そんなわけで庶民なゴメスが、絵になる風景の中、ゴージャスに着飾る。…のだけど、これが小学生が誕生日会に呼ばれました的な幼さなのにはマイッタ。プロムですらないのだ。さすがにこれでは高校生の頃に気分をタイムスリップさせるのは不可能というもの。それなのに話の中心にいはいつも小学生がいる。小学生の顔の作りをじっくり観察したところ、顔のパーツが妙に中央に寄っていることに気づく。そして頭の天辺からハンマーで一押ししたような、若干潰れた気配あり。唇がやたら立派なのもポイントか。胸は順調に成長していることが見てとれるのが良いんだか悪いんだか。

 だからこれはもう、ゴメスと一緒に旅行するレイトン・ミースターとケイト・キャシディの観察に集中力を注ぐのが賢明だ。実際、キャシディは大味に感じられる部分が多いものの、ミースターの方は「ゴシップガール」(07年~)同様、可愛らしい。ゴージャスライフもブレアのイメージがあるからか妙に馴染んでいるし、ドレスアップすればちゃんと大人の香りも滲ませる。ホッとする瞬間だ。

 あぁ、でもどうせならば、ドレスアップはもっとぶっ飛んだものにしても面白かったかもしれない。最近の女優たちはスタイリストがついているからだろう、とんでもファッションに出合うことが滅多になくてつまらない。その影響が映画にも浸透してきている。手本にすべきは「セックス・アンド・ザ・シティ」(08年)だ。おそらくゴメスはグレース・ケリーを意識したイメージチェンジ(役名もグレース)。それでは刺激が足りない!

 …というようにこれはアイドル映画、細かいところに文句を言うのは野暮というものだ。それは分かっている。分かっているけれど、ひとつだけどうしても気持ちが悪かったのは、ヒロインが「子どものチャリティに積極的」で、「だから良い子」という見せ方になっている点だ。免罪符があまりに愚鈍だ。他人の人生を借りて美しくなる卑しさには目を瞑れても、この免罪符には断固ノーを突きつけたい。





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