センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島

センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島 “Journey 2: The Mysterious Island”

監督:ブラッド・ペイトン

出演:ドウェイン・ジョンソン、ジョシュ・ハッチャーソン、マイケル・ケイン、
   ヴァネッサ・ハジェンズ、ルイス・ガスマン、クリスティン・デイヴィス

評価:★★




 3D映画『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』が完成していちばん悔しい思いをしているのはスティーヴン・スピルバーグではないか。3Dになるに違いない「ジュラシック・パーク」(93年)シリーズの四作目よりも先に作られた意味は大きい。舞台は南太平洋の真ん中にある神秘の島。巨大生物が立体的に動き回り、画面狭しと飛び出てくる。草木がうっそうと茂る中、巨体がハイスピードで突進してくる様は、ほとんど恐竜風だ。自分が食われてしまうのではないかという恐怖。スピルバーグも「ジュラシック・パーク」で狙ってくるのは確実だ(ただしプロデュースに回る模様)。

 暴れ回るのは恐竜ではない。出てくるのはトカゲであり小鳥だ。ここでは小さな生物が大きくなり、大きな生物が小さくなる。したがって怖いのは、普段なら踏みつけてしまいそうになる生き物だ。思い出すのは「ミクロキッズ」(89年)の世界だ。「ドラえもん」でもよく見かける設定のような気がする。つまり作り手が期待するほどに独創性はない。しかも、出てくる生き物の数があまりに少ない。大小逆転の法則も、ほとんど出オチ的扱いしかなされない。恐竜が小動物に変わっただけ。

 演出が幼いのには、スピルバーグもホッとできるかもしれない。テンポが良いことと説明不足のまま突き進むのとはイコールではないことがよく分かる。神秘の島の美しさに感嘆し、しかし沈みかけているので急いで脱出する…というストーリーを紹介するだけの演出しかなされず、当然のことながらここにはサスペンスはない。3D映像に寄り掛かるだけだ。

 一作目の主人公なのにも関わらずお呼びがかからなかったブレンダン・フレイザーの代わりに、ドウェイン・ジョンソンが奮闘する。続投ジョシュ・ハッチャーソンの義父という役どころ。父親というポジションが死ぬほど似合わないのに笑う。ファミリー映画にはハマっても、父性はまるで感じさせない。別に貶してはいない。ジョンソンが出てくると、画面がパーッと明るくなる。もちろんアクションとの相性も良い。一作目より嫌味なく賑やかになったのはジョンソンのおかげだ。妙に可笑しい。

 しかし、もっと可笑しいのは、3D効果の出ている箇所だ。一作目から4年、明らかに3D技術は向上している。アクション場面でのそれも悪くないけれど、ジョンソンの二の腕の迫力が強調されるのには及ばない。むっきむきの二の腕、あぁ、太過ぎる!一体全体何回ダンベルを持ち上げたのだ。Tシャツの下の乳首が常に盛り上がっているのも、意図的としか思えない。3Dは関係ないのか。そうなのか。ヴァネッサ・ハジェンズの胸の谷間と健康的な太腿もたっぷりだけど。

 ハッチャーソンの激しいオッサン化は大変残念だ。まだティーンエイジャーだというのに、これいかに。「ザスーラ」(05年)の膝丈半パンが似合う少年は、やたらエラが成長し、しかし背は伸びず、ちびっこフランケンシュタインな風貌になってしまった。可愛い子が、美しく成長するのは本当に難しい。悪いことは言わない。早くアイドル路線は捨てて、バイプレイヤーを目指す軌道修正を図った方が良い。





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