セント・トリニアンズ女学院2

セント・トリニアンズ女学院2 “St Trinian's 2: The Legend of Fritton's Gold”

監督:オリヴァー・パーカー、バーナビー・トンプソン

出演:ルパート・エヴェレット、コリン・ファース、デヴィッド・テナント、
    タルラ・ライリー、ジェマ・アータートン、キャスリン・ドライスデイル、
    ジュノー・テンプル、トビー・ジョーンズ

評価:★




 どうやら作り手は、シリーズの見所を「アナザー・カントリー」(83年)コンビであるルパート・エヴェレットとコリン・ファースの共演に置きたいようで、第二作となる『セント・トリニアンズ女学院2』でもふたりの共演場面をたっぷり用意している。

 落ちぶれたファースがホームレスのような風貌になっているときの再会場面も目に焼きつくけれど、それよりもふたりが「ロミオとジュリエット」を演じる場面こそがクライマックスだ。このシリーズのエヴェレットは女役だから、物語上も何の問題もない。エヴェレット=ジュリエットとファース=ロミオが愛を語るのだ。キスをするのだ。愛し合いながら死ぬのだ。ロマンティック!…ではもちろんない。

 それにしても、せっかく全寮制の学園という旨味ある舞台を活用する気は全然ないようだ。無秩序の中で生活している少女たちが巨大権力に立ち向かう様、すなわち一作目と同じ構図を用意して、宝探しゲームの枠に放り込む。16世紀の海賊が隠した宝物を、謎の秘密結社よりも先に手に入れるのだ。極めて映画向きの材料だというのに、一向に胸踊らない。なかなかできることではない。

 胸踊らない理由は明らかだ。登場人物に魅力が欠けているからだ。寮長に昇格した学校長の姪が一応ヒロインということになるものの、彼女ですら大勢の少女たちの中で顔を見分けるのが難しい。思わせぶりに入学してきたロック少女も、いつの間にか少女の群れに埋もれてしまっている。よくよく観察すると、一作目からいなくなっているキャストもいるのだけれど、それに気づいた自分を褒めてやりたい。

 パロディも一応見せ場なのだろうか。「エクソシスト」(73年)をあからさまにからかっている。これがパロディではなく、コントに見えるのが映画の正体と言えるだろう。映画で見せる必要のないバカ騒ぎ。映画的に見せる術がないのなら、手を出すな。

 大体、パロディになんてする必要はないだろう。そんなことをしなくても、別の映画で観たような場面なのだから。少女たちの立ち振る舞いを下品にしたところで、新しいものが生まれるはずがないのだ。もちろん、作り手以外、誰でも知っている。





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