ベイビー in the CITY

ベイビー in the CITY “Baby on Board”

監督:ブライアン・ハーズリンガー

出演:ヘザー・グラハム、ジェリー・オコネル、ジョン・コーベット、
   ケイティ・フィナーラン、アンソニー・スターク、ララ・フリン・ボイル

評価:★




 可愛い可愛いと思っていたヘザー・グラハムも、気がつけば40代を迎えている。時が流れるのは早い。ただしグラハムの場合、そこいらの40代と較べたら断然若々しい。額のシワに若干の年齢を感じるけれど、ほとんど奇跡に近いキープ力。ベビーフェイスがくるくる表情を変えて、今でもまだ十分に魅力的だ。しかし、若く見えるからと言って、馬鹿が許される年齢に見えるからと言って、こんなに安っぽい笑いに包まれてい良いものだろうか。

 グラハムはかなり思い切っている。妊娠中だからだろうか、やたら屁をこき、ところ構わず吐きまくり、夢で起こった出来事に対して執拗に怒り、「あなたのあそこは男が喜ぶ名器よ」なんてセリフを躊躇いなく口にする。これがどうやら「面白い」らしい。現実にもこういう女はいるのかもしれないけれど、何も笑いとして差し出さなくても良いではないか。しかもどうやらこの手の笑いこそが、呼び物のようなのだ。

 コスメティック会社に勤める妻と離婚弁護士の夫。都会派カップルの彼らが互いの浮気を疑って、あてつけ合戦、嫌がらせ合戦をするというのが『ベイビー in the CITY』の話だ。かくして彼らは、相手が寝ているところに水をかけたり、洗濯物塗れにしたり、見ているテレビの前で体操したりする。相手に嫉妬させるべく、別の相手とデートも試みる。キスをする。耳を噛む。乳を揉ませる。仲良くケンカしているつもりか。結構結構。でもあまりにもくだらない。小さい。どうしようもない。

 亀裂の入った彼らの関係をまとめるのは、お腹の赤ん坊だ。どれだけ間違いを犯しても、身体は正直、パートナーのことをどうしても求めてしてしまう。同じく夫婦関係がピンチな夫の友人など、金で女を買って家に呼び寄せるも、肝心のときに勃たないのだ。友人は言う。やっぱり妻を愛しているから勃たないのだ。正直?バカ正直?いや、むしろ嘘つきだろう。フツーは妻を愛してても勃っちゃうから!

 でもまあ、男優たちは頑張っている。ストリッパーに迫られて、乳が目の前にあるわは、それを掴んじゃうわ、それでも我慢しなくちゃいけないわ…ジェリー・オコネルとジョン・コーベットという、この安さにぴったりのふたりが、男の威厳を主張しながら、結局最後は折れちゃって…。情けない役、よくやったじゃないの。

 この映画で最も驚くべきはしかし、男優たちではない。グラハムでもない。そのグラハムとかつて「ツイン・ピークス」(90年~91年)で共演したララ・フリン・ボイルの変貌ぶりだ。エラの豪快な張り方や目周りの生気のなさも強烈だけれど、それより何より、唇の腫れ方がとんでもないことになっている。愛らしいグラハムと並ぶとバケモノ度が激しく強調される。壮大なるお直しの失敗例として語り継がれるかもしれない。





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