ビーストリー

ビーストリー “Beastly”

監督:ダニエル・バーンズ

出演:ヴァネッサ・ハジェンズ、アレックス・ペティファー、
   メアリー=ケイト・オルセン、ピーター・クラウス、
   リサ・ゲイ・ハミルトン、エリック・ヌードセン、ダコタ・ジョンソン

評価:★★




 主人公は美男子だ。女にもモテる。そしてもちろん傲慢だ。その彼が魔法により醜い容姿に変えられる。…と書けばこれはもう、誰の目から見ても「美女と野獣」(91年)だ。実写版リメイクと言って差し支えないだろう。

 『ビーストリー』はこれをアイドル映画として撮る。野獣はアレックス・ペティファーだ。背丈は足りないが、正統派二枚目に成長したペティファーが、思い切りバカを全開にさせて突っ走る。女たちはきっと、彼がどれだけ嫌な奴でもいいのだ。オレサマぶりが可愛いー…なんて言ってもらえるかもしれない。

 ここで思わず笑ってしまうのは、野獣メイクだ。スキンヘッドは今やオシャレの定番。顔に派手に入れられたタトゥーはデザイン性重視のファッショナブルなそれ。要するに、別に言うほどに醜くはないのだ(いや、実際同じ風にしろと言われたら嫌だけど)。大幅なイメージチェンジといったところだろう。魔法使い、ツメが甘いよ。ここはひとつ、バナナマン日村だとかフットボールアワー岩尾あたりに変身させてくれよ。

 ヴァネッサ・ハジェンズがちっとも良い子に見えないのも可笑しい。口角の上がった唇が真っ赤で、切れ長の目…というのが、遊んでいる女の子風。でも良い子。強引に良い子。ペティファーの心の裏にある孤独を、テレパシーでも使ったのかと言いたくなる頭の回転の良さで察知。当然のことながら、野獣メイクも気にしない。

 ふたりが心を通わせていく過程は、言うまでもなく少女漫画仕様だ。男も女も相手の言動の些細なところに一喜一憂。屋上に作られた温室(なんと男の手作りだ!)、バラが咲き乱れる中で詩を詠み合う場面でトドメを刺す。

 しかし結局のところ、改心前のペティファーのバカっぷりが最も素晴らしい。「自分大好き!」と歌うレディー・ガガの「Vanity」をバックに、いきなり半裸で筋トレに励むペティファー。何とか委員の選挙演説では自分の美貌を自慢し、不細工をあからさまにからかう。彼のシンパは彼の顔を使ったお面を振って応援している。作り手もギャグとして演出している。ばっちり効いていると言って良い。

 女へのプレゼント攻撃場面も愉快だ。次から次へと高級ブランドを贈るのに、女は一向に喜ばない。そのシーンを目撃した時のペティファーの「信じられない!」という顔がケッサク。あまりもアホでかえって好感度が上がっちゃう。ペティファーもやるじゃないの。





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