ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬

ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 “Johnny English Reborn”

監督:オリヴァー・パーカー

出演:ローワン・アトキンソン、ジリアン・アンダーソン、ドミニク・ウエスト、
   ロザムンド・パイク、ダニエル・カルーヤ、ピク・セン・リム、
   リチャード・シフ、伊川東吾、ティム・マキナニー、
   ウィリアムズ・ベル、スティーヴン・キャンベル・ムーア、イアン・ショウ

評価:★★




 クセの強さは喜劇において強力な武器になる。一度見たら忘れられない容姿。風変わりな身体の動き。意表を突いた言動。本人は普通にしているつもりでも、どこか可笑しい。シリアスな展開でも、勝手に笑いが散りばめられていくのだから、作り手にとっても有難いかもしれない。言うまでもなく、ローワン・アトキンソンはこのタイプの喜劇役者だ。

 ただし、気をつけるべきだ。クセの強さは役柄によってそう簡単に消し去ることのできるものではない。本人が意識しなくても、それが浮上してきてしまう。結果、どの作品を観ても同じ。どの作品を見てセルフパロディを演じているように見える。自己模倣に酔っているように見える。アトキンソンと言えば、もちろん英国の大ヒットTVシリーズ「Mr.ビーン」(91年~95年)ということになるのだけれど、もはやこのイメージからは生涯抜けられないだろう。『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』は前作に引き続き、ビーンが喋っているだけにしか見えない。

 とは言え、アトキンソンにビーンのイメージ以外のものを求めている人はあんまりいないはずだ。だからこのシリーズは、ビーンのスピンオフぐらいの軽い気持ちで観られればそれで良いのではないかと思う。才能があるんだかないんだか分からないスパイが、活躍しながら、ドジをかまし、でも最後にはやっぱり手柄を立てる。もちろんジェームズ・ボンドをからかっている。アトキンソンも楽しそうだ。場面によっては西郷輝彦そっくりで、ひょっとすると昭和のオバチャンたちも愉快な気分になれるかもしれない。そしてそんなアトキンソンは役者からも慕われているようで、映画ファンには嬉しい面子が脇を固めている。とりわけロザムンド・パイクの登場が嬉しい。眺めの良い容姿だ。

 アトキンソンはチベットで修行していたという設定で、それがクライマックスの死闘でモノを言う。思わずその術を伝授して欲しいと思ったのは、タマの防御術だ。アトキンソンは修行により鋼のタマを手に入れていたのだった。いやホント、笑い事じゃなくて、男だったら皆、このときばかりは鍛えられるものなら鍛えたいと思ったことだろう。タマは大事だからね。

 それからやたら強烈なインパクトを残すのは中国人のババアだ。あるときは掃除のババア、またあるときはキャディのババア、またまたあるときには英国女王ババア。おっそろしい顔をしながらアトキンソンに襲い掛かってくるのが、なかなかの迫力だ。ピク・セン・リムという名前らしい。こんなババアがいるなんて、中国三千年、なかなかやりおる。全然羨ましくないけど。





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