BUNRAKU ブンラク

BUNRAKU ブンラク “Bunraku”

監督:ガイ・モシェ

出演:ジョシュ・ハートネット、GACKT、ウッディ・ハレルソン、
   デミ・ムーア、ロン・パールマン、ケヴィン・マクキッド、
   ジョルディ・モリャ、菅田俊、海保エミリ

評価:★★




 なぜだかバーテンダーのウッディ・ハレルソンが飛び出す絵本を作っている。『BUNRAKU ブンラク』はコミックをベースに、飛び出す絵本のエッセンスを振りかけたような映画だ。何よりもヴィジュアルのインパクトを狙っている。真っ先に思い出すのはロバート・ロドリゲス監督の「シン・シティ」(05年)。カッコ良く、大暴れしようぜ!

 そうして出来上がった画面はしかし、もうひとつのめり込み難い外観だ。わざとチープさを狙ったダンボール風の美術。ころころ色合いの変わる撮影。アニメーションをふんだんに取り入れた派手な編集。舞台はどこの国だかはっきりせず、ミュージカル風にバトルシーンが始まったかと思えば、話や設定は西部劇調。アクションは時にサムライ映画風、時にTVゲーム風と統一感なし。銃が出てこないのは面白いものの、要は何でもありのごった煮。そしてそれらをまとめ上げる工夫はない。スタイルの欠如が苦しい。「文楽」から着想を得たらしいのだけど、えっ、どこら辺が?

 とは言え、確かに珍味ではあるかもしれない。おそらくとびきりクールになるとフンだに違いない面々の「陶酔」の画の数々が、思い切り笑いを誘う。念のために断わっておくと、スターも役者も演技で酔っているのだ。わざと酔って画面を面白くしようとしているのだ。GACKTはホンキっぽいけど。

 GACKTはチョイ役かと思いきや、どっこいジョシュ・ハートネットと並んで堂々たるW主演だ。無法地帯の町を牛耳るボスへの恨みという共通項のあるふたりがタッグを組み、自分大好きな悪漢たちに立ち向かう。ハートネットとGACKTはどちらも同じくらい見せ場があり、つまりどうしても比較して観てしまう。

 結果はと言うと、身長とシルエットの美しさで完敗であるものの、それでも総合的にはGACKTの勝利と言って良いのではないか。身体の動きが意外にも綺麗で、キアヌ・リーヴス風にボケーッとしているだけのハートネットより、眺めが良い。「陶酔」にしてもホレ、普段から慣れたものだから、恍惚の表情がいちいち可笑しい。目指すはズバリ、「第二の京本政樹」しかない。ミュージシャン時のメイクじゃないと、いかにも日本的な平面顔なのだけど、眉毛だけは細く整えられているのが、ナイス!

 ただ、もうちょっと「余裕」は欲しかったところかもしれない。シャレの世界なのだから、何もそこまでシリアスに力を入れなくても良いんじゃないか。遊んでいることが手に取るように分かるハレルソン(力の抜け方が名人芸)やケヴィン・マクキッド(思い切った変態演技がハマっている)、ロン・パールマン(普通にしているだけで可笑しい存在感)を見習って欲しかった。欲張りな要求…じゃないと思う。





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