ホール・パス 帰ってきた夢の独身生活<1週間限定>

ホール・パス 帰ってきた夢の独身生活<1週間限定> “Hall Pass”

監督:ピーター・ファレリー、ボビー・ファレリー

出演:オーウェン・ウィルソン、ジェイソン・サダイキス、ジェナ・フィッシャー、
   クリスティーナ・アップルゲイト、リチャード・ジェンキンス

評価:★★




 オーウェン・ウィルソンは妻と一緒に歩いているとき、つい女の尻を目で追いかけてしまう。もちろん怒られる。このことを友人のジェイソン・サダイキスに話すと、「女を通り過ぎるのを待っていてはダメだ。先に振り向いておくんだ。そうすれば尻を追いかけることがばれない」と返される。なるほど…そう思った束の間、実はこのこともまた妻たちには見破られていることが明らかになるのだった。『ホール・パス 帰ってきた夢の独身生活<1週間限定>』で描かれるまでもなく、女の方が男より上手、これは事実だと思う。

 結婚生活に刺激が感じられなくなってしまったウィルソンとサダイキスは、妻たちから一週間のホール・パスを与えられる。一週間だけ独身に戻って何をしても良いというのだ。何をしても良いというのはつまり、浮気も良いということだ。一見男の夢…というか夫の夢のようなパスだけれどしかし、当然のことながら良い夢なんて見られない。その夢と現実の間でドタバタする様にある笑いを目指している。何と言うか、観る前から笑いに予想がついてしまうのが辛いところだ。人の好さそうなウィルソンやサダイキスに合わせた優しい笑いが塗される。捻りはない。

 そんなわけでふたりはパスを上手に使いこなせない。ハッパを吸って別世界に飛んでいく。男同士で怪しい関係になる。いつでもできるゲームに熱中する。オヤジギャグを飛ばして若者を白けさせる。疲れ過ぎて一日中寝て過ごす。ケンカに巻き込まれてボコボコにされる。案の定、ナンパは大失敗に終わる。ようやくナンパに成功しても、土壇場で怖気づく。それなりの笑いはあってもやはり生温い。そしてどこか男がバカにされているような匂いが立ち上がる。

 女が世界を握っているのよ!まあ、真実なのかもしれないけれど、それを大々的に掲げられても愉快ではない。男たちはそれを承知の上で女たちを愛しているのが本当のところだろうに、やたら女の賢さ、男のバカさを強調するので、段々話から距離を取りたくなる。やっぱり妻がいちばん、家庭がいちばんだなんて、いくらなんでも予定調和が過ぎる。てっきり女性監督の作品かと思いきや、どっこい手掛けているのはファレリー兄弟だ。丸くなったものだ。

 リチャード・ジェンキンスが出てくるパートは楽しい。すっかりジイチャンの風貌のジェンキンスが、凄腕のナンパ師に扮してウィルソンとサダイキスに手ほどきする。「ナンパの心得」の数々が愉快痛快。ジェンキンス自身もファッショナブルな装いで楽しそうなのが良い。ジイチャンもたまにはハメをハズしたいのだろう。それから絵に描いたような理想的な家庭を築いている夫妻の描写はケッサク。特に夫のスタイルが笑える。セーターの袖を胸で結んで背中に羽織るのだ。石田純一以外、今でもやる人、いるんだー!

 そんなこんなで一応のメッセージは得られる。浮気は妻に許可してもらってするものではない。妻にナイショでこっそりやるものである。あぁ、でもそんなこと、大抵の夫は知っているのだった。





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