スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション

スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション “Scream 4”

監督:ウェス・クレイヴン

評価:ネーヴ・キャンベル、コートニー・コックス、デヴィッド・アークェット、
   エマ・ロバーツ、ヘイデン・パネッティーア、ロリー・カルキン、
   アリソン・ブリー、アンソニー・アンダーソン、アダム・ブロディ、
   エリック・ヌードセン、ルーシー・ヘイル、メアリー・マクドネル、
   ニコ・トルトレッラ、マーリー・シェルトン、アンナ・パキン、
   クリステン・ベル、ヘザー・グラハム

評価:★




 「スクリーム3」(00年)で一応の完結を見せていたはずのホラーコメディシリーズ。とは言え、ほとんど誰もが『スクリーム4』はできるに違いないと踏んでいたことだろう。ただ、できるまでに11年も間が空くと予想できた人は少なかったかもしれない。様々な大人の事情があるのだろうけれど、やはり11年は長過ぎた。シリーズから「新しさ」を完全に奪い去ってしまった。いや、「3」の時点でマンネリ感はたっぷり漂っていたか。その上での11年なのだから、フレッシュ野菜の新鮮味を感じろという方が無理な話だ。

 律儀にも再び集まったオリジナルキャストが俳優としての好調をキープしていたならば、まだ良かった。お宝的有難味が出た可能性がある。ところが、誰も目から見ても彼らはジリ貧傾向だ。ヒロインのネーヴ・キャンベルなど、すっかりオバチャン。立派なエラばかりが目立って、スターのオーラ完全消失。

 一作目が優れていたのは、ホラーを筆頭に映画にまつわるトリヴィアをベースにしたジョークがビシバシキマったところにあった。それが今回、泣きたくなるくらいにハズしの連打。お馴染みの電話口からの「好きなホラー映画は何だ?」を皮切りに、前三部作を倣ったトリヴィアルなジョークが散りばめられているものの、話にくすぐりを入れるというよりは間延びした印象しか残さない。ジョークの内容が悪いというよりも、画面や物語の既視感によるところが大きい気がする。

 この11年の間には「ソウ」シリーズが登場した。「ファイナル・デスティネーション」も作品を重ねている。出来映えはともかく、不条理さや痛みならば「ソウ」のインパクトが強いし、凝った殺し方なら「ファイナル・デスティネーション」が突出している。そういう中であのムンクの「叫び」風のマスクをかぶった殺人鬼がナイフを振り回すだけでは、ジョークが生温く感じられてしまうのだ。古臭く感じられるだけなのだ。作中いちばんのジョークが、プライヴェートでくっついて離れたコートニー・コックスとデヴィッド・アークェットのそれを意識した掛け合いというのは、あまりにも寂しい。ちゅーか、なんだか哀れ。

 観終わってみると、原点回帰を意識した作りだとは思う。前三部作の中でも一作目の構成をベースに組み立てた印象。若いキャストを新しく揃えてシリーズを再スタートさせようという気配もある。ただ、新ルールどうこうのセリフは出てきても、ちゃんとそれが機能していないがゆえ、縮小再生産の趣の方が濃い。いちばん納得がいかないのは、ウェブカメラの扱いだ。今度の犯人は殺害場面をネットで中継する。それが全然話に巧く絡んでこない。イマドキの素人なら、ネット中継とは思えないほど充実した画を流すだろうに、これいかに。犯人はパソコンに弱いってことか。そんなわけないだろ。

 思い返すと、一作目は配役が素晴らしかった。何と言っても、ドリュー・バリモアがオープニングで血塗れになってしまうのが衝撃的だった。死んでしまう俳優たちも含めて、皆キラキラしていた。ホラー映画に新しい風を吹かせようという心意気が頼もしかった。それが今じゃ監督のウェス・クレイヴンも脚本のケヴィン・ウィリアムソンもすっかり過去の人。皆最近仕事が冴えないから、協力して「夢をもう一度!」みたいな雰囲気。出だしのところから間違えているとしか思えないのだった。





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