マイファミリー・ウェディング

マイファミリー・ウェディング “Our Family Wedding”

監督:リック・ファミュイワ

出演:フォレスト・ウィテカー、アメリカ・フェレーラ、カルロス・メンシア、
   レジーナ・キング、ランス・グロス、ダイアナ・マリア・リーヴァ、
   ルーペ・オンティヴェロス、チャールズ・Q・マーフィ、シャニン・ソサモン

評価:★★




 「ミート・ザ・ペアレンツ2」(04年)と「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」(02年)をミックスして、「アグリー・ベティ」(06年~10年)をそこに放り込んだような映画。若い男女が結婚することになり、カルチャーギャップにより両家が激突することになるという、どこかで聞いたことのある話。おそらく作り手は、男がアフリカ系で女がヒスパニック系という点に目新しさを見つけたのだろう。女を演じるのがアメリカ・フェレーラというのも「アグリー・ベティ」のその後みたいで面白い。映画をヒットさせるためにアフリカ系やヒスパニック系にターゲットを絞る作戦がある。それにピタリ当てはまる題材じゃないか。マーケティング臭が胡散臭く濃厚に漂う。

 そんなわけで『マイファミリー・ウェディング』の外観は生温いものになっている。愛し合っている男女の父親がぶつかり合うことをきっかけにドタバタ騒動が巻き起こり、家族の絆に亀裂が入り、案の定カップルの仲もギクシャクし始める。このあまりにも予想しやすいストーリーの装飾に全く工夫と呼べるものが見当たらない。

 装飾の大半は笑いによるものなのだけど、これがまた、なんともまたコント風にベタなものばかりなのだ。カルチャーギャップをベースにしているというよりも、イイ歳こいたオッサン同士の意地の張り合いが延々続く。トイレを使わせないだとか、先に椅子に座らないだとか…そういうレヴェルの戦い。オッサンら、器が小さい!結婚式当日に畳み掛けられるギャグは目も当てられない。ケバいババアがケーキをぶち壊し、ヤギが家の中を暴れ回り、さらにはバイアグラを飲んで人間に襲い掛かり、ガキがインテリアを粉々に砕く。宴会芸でももうちょっとマシな笑いがあるだろう。終いにはオッサンらが裸踊りでもするんじゃないかと気が気でなくなる。

 出演俳優の中では花嫁役のアメリカ・フェレーラと花婿の父役のフォレスト・ウィテカーが好調に活動を続けている。フェレーラは「アグリー・ベティ」では散々ブス・デブ扱いされていたけれど、ここではめっきりイイオンナ風に描かれる。脂肪はグラマラス、顔立ちは個性的な美しさだと言い包められる。ファッションも少々のハズシはあったものの、大半は可愛らしい衣装でまとめられる。次第に成長したベティの結婚騒動を観ている気分になってくる。

 ウィテカーは助演にも関わらずフェレーラよりも目を引く。人気DJという設定ゆえ、金持ちライフを送っている。そのため衣服もそれに見合ったものだ。水色のストライプシャツやピンクのネクタイを身につけたウィテカーを誰が想像できただろう。全く似合っていないのが、ある意味正解だ。金持ち特有の高慢ちきな態度で、結婚や花嫁の父に文句タラタラ。巨体を揺らしながら、しかし喜劇センスは軽快に。所謂スター演技ではないから親近感が沸くのミソ。

 終始喉に小骨が刺さっているような違和感を感じたのは、結婚する男女の設定に首を傾げたからか。医師になった花婿はボランティアでタイに行くことが決まっている。法学校を辞めてボランティアの仕事に就いている花嫁は彼についていく計画だ。ボランティアが善人の象徴のように物語の要所要所でちらつく。こういう無神経さが作品を象徴していると言えるのかもしれない。良い人たちが自分たちを良い人だと疑わないままに繰り広げるドタバタ。笑うよりも先に、尻がむず痒くなるのだ。





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