ピラニア3D

ピラニア3D “Piranha”

監督:アレクサンドル・アジャ

出演:エリザベス・シュー、スティーヴン・R・マックイーン、ジェシカ・ゾー、
   アダム・スコット、ジェリー・オコネル、ヴィング・ライムス、
   ケリー・ブルック、ディナ・メイヤー、イーライ・ロス、
   クリストファー・ロイド、リチャード・ドレイファス

評価:★★★




 最初の犠牲者はリチャード・ドレイファスだ。もちろん考えての配役だろう。「ジョーズ」(75年)で人食いザメを倒したドレイファスが、湖でのんびり釣りをしている最中、200年前に絶滅したはずのピラニアに呆気なく喰われてしまう。まるで「ジョーズ」へ挑戦状を叩きつけるようなオープニングだけれど、『ピラニア3D』はしかし、そんな意気込みで作られた映画なんかではない。オリジナルの「ピアニア」(78年)の恐怖を21世紀に再現しようとした映画なんかでもない。狙いは「エロス」。いや、「エロ」とチープに表現した方がしっくりくる。これでキマリだ。

 夏休みのヴィクトリア湖、男漁りと女漁りに忙しい若者たちでごった返している。ヤツらが露出したもん勝ちとばかりに健康的な肌をアピール、バカ騒ぎする様(殺される様)を3Dで見せたら楽しいぜ、ゲヘヘ…という大変分かりやすい企画意図が透けて見える。思えば「アバター」(09年)前後に3D技術の飛躍的な進歩が伝えられた頃、エロ業界はやたら色めき立っていた。新しい金脈を掘り当てたような喜びを、業界全体から漂わせていた。オッパイが飛び出る!オッパイ天国!オッパイ万歳!

 そんなわけで湖で裸同然の姿ではしゃぎまくる女たちこそ見ものと言える。最初に尻を見せるのが男たちなのはどういうつもりかと頭に来たものの、その後は水着という名の布切れをまとった女たちが、次々登場する。布は尻に食い込み、胸の肉は布切れからはみ出る。ワンピースタイプの布切れは探すのが難しく、つまりはビキニタイプの布切れの連発。しかもやたらとデカいオッパイばっかりだ(これがアメリカの標準ということは、さすがにないだろう)。近所の奥さんがスイカと間違えて財布を取り出してしまうかもしれない。作り手がエロに力を入れていることは、様々な角度からオッパイを撮っていることからも分かる。

 ただ、はっきり言って、3D効果があったのかどうかはよく分からない。なんせホレ、オッパイって基本的に最初から飛び出ているものだから。それにピラニアに襲われる場面は、アクションが早過ぎて何が何だか分からない。喰われて残骸となったオッパイは、いくら大きくても肉の塊でしかないし。

 いちばんの名場面は、ポルノ映画の撮影のため、素っ裸の女ふたりが水の中で戯れる場面だ。美しいカーヴを持った女の身体がブルーの中で輝く。空から届く光の具合も丁度良い。大切なところが見えてるんだか見えてないんだか分からないあたりも狙い通り。しかも、気の効いたことにスローモーション。「大アマゾンの半魚人」(54年)へのオマージュ?なんだか神様でも降りてきそうだ。いや、絶対降りてこないんだけどさ。ちなみに、この内の一人が後に言う「ポールダンスで鍛えたから大丈夫よ」という言葉は、名ゼリフと言えよう。

 オッパイさえ観られれば良いという作りの中、メインとなっているのはエリザベス・シューとスティーヴン・R・マックイーンの親子だ。ドスコイ風となったウエストはともかく、久々にシューの顔が観られたのは嬉しい。クリストファー・ロイドも出てくるけれど、このキャスティングは何か意味があるのだろうか。ただ、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズが好きなだけ?マックイーンはその名の通り、スティーヴ・マックイーンの孫らしい。マックイーンのようなタフさは感じられず、ジャスティン・バーサを思わせる優しい雰囲気の青年。真面目な役柄なのだけど、ちゃんとエロに興奮している(しかも母親に目撃される)場面があるのが、誠実と言えよう。………ホントか?





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