メカニック

メカニック “The Mechanic”

監督:サイモン・ウエスト

出演:ジェイソン・ステイサム、ベン・フォスター、ドナルド・サザーランド、
   トニー・ゴールドウィン、ジェームズ・ローガン、ミニ・アンデン、
   ジェフ・チェイス、クリスタ・キャンベル

評価:★★★




 最初の標的はコロンビアの麻薬王だ。厳重な警備の中、あんまり見たくない水着スタイルとなったターゲットが、屋内プールでのんびり泳ぎ始める。すると中ほどのプール底に何かを見つける。麻薬王はそれを手にしようと水の中に潜る。その刹那、底に潜んでいた殺し屋のジェイソン・ステイサムがヤツを破壊締め、アッという間に息の根を止めてしまう。どうやってそこに入り込んだのか、麻薬王がおとりのアイテムに気がつかなかったらどうするつもりだったのか、説明は一切ない。笑えるから、それでOKなのだ。この後ステイサムは更衣室で上半身の筋肉をアピールすることを忘れない。コロンビアまで出かけて何をやっているんだ!?

 チャールズ・ブロンソン主演の72年映画のリメイクだという『メカニック』は、いつものステイサム映画に見えて、ある一点においてこれまでとは異なっている。暗殺者のステイサムが、なんと弟子を迎えるのだ。大抵は「殺る・殺られる」以外にドラマ性がないステイサム映画、弟子役にベン・フォスターを投入することで、新風を吹き込ませている。弟子の父親である恩師を殺した負い目と悔い、それを知らぬ弟子の傲慢さと無謀さ。適度な緊張感が漂う。

 弟子が殺しに慣れていないせいもあって、舞台となるニューオーリンズでの殺しシークエンスには、コロンビア場面のような笑えるアクションが控え目なのが大いに惜しい。凄腕とは思えないほど粗雑で目立つ殺しが多い。銃を使った正統派の殺しばかりで、あまりシャープとは言えないだろう。

 しかし、それでもある程度魅せてしまうのは、ステイサムの動きに無駄というものがないからだ。昔飛び込みの選手だったからなのか、いつだって姿勢が良く、そして静寂を身にまとっている。プロの動き。にも関わらず、どこかチープなのがイイ。ステイサム映画は決してB級映画の匂いを失わない。もちろん良い意味で。

 ステイサムはハゲ俳優界のスターとして異例のポジションを獲得しているけれど、思うにデビュー時からハゲていたのが大きかったのではないか。髪が最初から薄かったので、観ている方もそれを当然のように受け止められる。安心してセクシーハゲのアクションに集中できるのだ。美男俳優がハゲてきてそればかりが気になることは少なくないけれど、ステイサムはそんなこととは無縁。最近は小ジワが増えて、渋味まで出てきた。

 クライマックスのある駆け引きは、もう少しタメても良かった。おそらくこの決断にはかなりの葛藤があっただろう。シリーズ化を意識するのも分かるけれど、ややカッコつけが過ぎる。B級映画精神との相性がよろしくない。





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