デビルクエスト

デビルクエスト “Season of the Witch”

監督:ドミニク・セナ

出演:ニコラス・ケイジ、ロン・パールマン、クレア・フォイ、
   スティーヴン・キャンベル・ムーア、スティーヴン・グラハム、
   ウルリク・トムセン、ロバート・シーハン、クリストファー・リー

評価:★★




 ニコラス・ケイジがアクションスターとして開眼したのは「ザ・ロック」(96年)で間違いない。「コン・エアー」(97年)「フェイス/オフ」(98年)を畳み掛けて、一気にそのポジションを確保した。あの頃と今では彼のアクションスターとしてのイメージは、随分変わったように思う。ケイジ自身はどう変わったというところはなく、相変わらず一流スターであるのだけれど、作品にどれもこれもB級感が漂うようになった。それもとんでも映画的B級感。一見正統派、でも実はそりゃないだろー的な無謀さがてんこ盛りというパターン。珍作と簡単に言い換えることもできる。『デビルクエスト』はまさしくその流れにある。「60セカンズ」(00年)で組んだドミニク・セナとの再タッグだというのに、何故。ある意味期待通り。

 ペストが蔓延する14世紀ヨーロッパ、魔女狩りを取り上げた物語。魔女の護送を命じられたケイジが直面する、危機また危機。旅には地位も年齢も異なる仲間がいて、皆でピンチを乗り越えようぜ!の単純明快さに貫かれている。何と言うか、あまりにも分かりやすく娯楽のツボを押してくるその素直さに、恥ずかしさを通り越して、こっちもそのノリを楽しんでやろうじゃないかという気分になる。この際、ケイジが全然騎士という柄ではないのは気にするのは止そうぜ。しかし…。

 魔女として護送されるのは若い女で、こういう場合大抵、結局女は魔女ではないと踏む。いくら妖しい言動でも最終的には聖女なんだろう。ところがオヤッと思うのは、この女、とっても戦闘能力が高いからだ。檻に閉じ込められているというのに、あの手この手で大の男たちを手玉に取る。魔女じゃない(ハズなの)にツエェェェ。…とポカーンとしていると、終幕にはオープニングも含めて、今までの展開は何だったのかと問いただしたくなる、珍作に相応しい驚きの展開に。いいのか?

 冒険途中の障害が、現代的なんだか古めかしいんだか、スピリチュアルなんだかリアルなんだか、よく分からなくて笑う。中でも腐った橋を皆で渡ろうとする件には大笑い。狼に襲われるあたりも、どうしても笑いがこみ上げる。微笑ましくて。

 それにしても、繰り返すことになるけれど、ケイジは全然歴史劇が似合わない。騎士のコスチュームも馬も全然馴染まず、それでいつものあのざんばら髪。そのまんま落ち武者だ。でもそれがスターとしてマイナスにならないのがスゴイ。真のスターの証と言える。

 6人の仲間たちの中ではやっぱり、ロン・パールマンが目立つ。ケイジの大暴れをドラマという点でも笑いという点でもフォロー。懐の広い存在感を示している。ヒロインのクレア・フォイはメイクやら視覚効果やらのせいで、全然イメージが定まらない。これでは印象に残ることはないだろう。もっと統一感のある演出をしてあげるべきだった。





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