アイ・アム・ナンバー4

アイ・アム・ナンバー4 “I Am Number Four”

監督:D・J・カルーソ

出演:アレックス・ペティファー、ティモシー・オリファント、
   テリーサ・パーマー、ディアナ・アグロン、カラン・マッコーリフ、
   ジェイク・アベル、ケヴィン・デュランド

評価:★★




 主人公が宇宙人で、逃亡しながら生きていて、学園で恋に落ちて、命を懸けた戦いがあって…。真新しいところなど、どこにも見当たらない題材と物語。いちばん影響を受けているのは「トワイライト」シリーズ(08年~)なのだろうけれど、反射的に思い出したのはTVシリーズ「ロズウェル 星の恋人たち」(99年~02年)だった。人間の女の子と人間ではない男の子の恋が、生きるか死ぬかという状況下なのにも関わらず、大変微笑ましく描かれている。いちゃこいている間に逃げたらどうだ、なんて突っ込みはここでは全く無意味だ。彼らにとっては死ぬことよりも愛を語り合う方が重要なのだ。SFアクションに見せかけた少女漫画の基本だ。

 そんなわけで『アイ・アム・ナンバー4』にスリルを求めてはいけない。アクションが要所要所に置かれて飽きさせないようにはしているつもりらしいけれど、見せ方に力強さがなくて、ほとんど興奮する場面はない。と言うか、アクションになるときは、決まって夜なのだ。つまり画面が暗い。メイクに自信がなかったのだろうか、アクションのアイデア不足に光を当てたくなかったのだろうか。目を凝らさなければついていくのが難しい、不親切なアクションばかり。宇宙人同士の対決だからわざとそうしている…というワケではないはず。

 そもそも宇宙人の能力が曖昧なのが問題だと思うのだ。主人公は手の平から青白い光線を発射、どうやらテレキネシス的な力を持っているようだ。手を振りかざすことで懸命に戦っているものの、基本軸というものがないため、もはや何でもありの印象。クライマックスに出てくる女戦士の方が瞬間移動的な能力とマシンガン発射で技が立っていると言えるだろう。男よ、もっと頑張るが良い。はっきりしない男はダメだ。

 この手の青春物にはあまり色のついていない期待の若手が抜擢されるのが常。そうして選ばれたのがアレックス・ペティファーだ。「アレックス・ライダー」(06年)から5年、すっかり青年となったペティファー。確かにハンサムだ。冒頭からピカピカに鍛え上げられた身体をアピールするのが可笑しい。テイラー・ロートナーには負けないぜとばかりに張り切ったペティファー、綺麗に割れた腹と盛り上がった二の腕をしっかり見せつけている。もちろん真昼間、明るい場所だから、暗くて筋肉を拝めないなんてことはない。

 …というわけで、ペティファーは主演男優として見映えする…と言いたいところなのに、もうひとつスパッと言い切れないのは、背丈がそんなに伸びていないからのようだ。調べてみると180センチあるそうだけれど、この映画ではまだそこまではないように見える。女たちとの身長差があまりなくて、並ぶと「背が低めのマッチョ」的な印象が強い。シルエットが美しくないのだ。あそこまでムッチリはしていないものの、トム・クルーズ的体型。クルーズのように華でカヴァーできるほどの力強さは、ペティファーにはまだ具わっていない。

 ところで、ペティファーはブロンド、彼と恋に落ちるディアナ・アグロンもブロンド、そして女戦士役のテリーサ・パーマーもブロンドだ。頼んでもないのにブロンド祭り。このヴィジュアルは画的に拙い。軽薄な印象を受ける。シリーズ化を目論んだ作風にすることに懸命になるぐらいなら、画面作りに気を遣って欲しかった。





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