ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ

ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ “Nanny McPhee and the Big Bang”

監督:スザンナ・ホワイト

出演:エマ・トンプソン、マギー・ギレンホール、リス・エヴァンス、
   ビル・ベイリー、マギー・スミス、エイサ・バターフィールド、
   リル・ウッズ、オスカー・スティア、ロージー・テイラー=リットソン、
   エロス・ヴラホス、レイフ・ファインズ、ユアン・マクレガー

評価:★★★




 「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」(05年)に続いて『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』でも思う。なぜエマ・トンプソンなのだろう。トンプソンは脚本も手掛けていて、彼女ありきのプロジェクトであることは理解できるけれど、でも…。

 トンプソンが演じるナニー・マクフィーは生意気盛りの子どもがいる家庭にやって来て、魔法の力を借りながら生きていくためのルールを教えていく。ナニー・マクフィーは言ってしまえば、容貌には恵まれていない。イボや吹き出物がある赤ら顔。出っ歯で、髪はボサボサ。ドスコイとシコを踏んだら似合いそうな体型。それが子どもたちが一つずつ人生を学んでいく度に元の姿に戻っていくという設定。つまり子どもたちが良い子になるにしたがって、本来の顔が見えてくるわけで、そうしてやっと出てきたのがトンプソンというのは、うん、ちょっと夢がないのではないか。シャーリズ・セロンやニコール・キッドマンを用意しろとは言わないけれど、少しくらい目の保養があっても良い気がする。トンプソンと同じ英国女優ならケイト・ウィンスレットあたりなんてどうだろう。

 …とは言え、才女(ということになっている)トンプソン、脚本家として話は手堅くまとめている。子どもたちが学んでいく過程に農場運営にまつわる陰謀、戦争の影、教育の難しさ、複雑な親子関係といった問題が、無理なく盛り込まれている。農場が乗っ取られるかもしれないというシンプルなサスペンスもきっちり押さえられている。子どもたちが改心していく過程もなかなか綺麗で、自主性が大切にされているのも好もしい。中盤にロンドンに飛び出していくのもメリハリを生む効果を上げている。テーマの織り上げ方は一作目より断然上手いだろう。

 子どもの生意気さには二種類ある。ひとつは可愛らしい生意気さ、もうひとつは憎たらしい生意気さ。ここでは完全に後者だ。だから彼らが懲らしめられる度に、妙な快感が走る。虐待なんかじゃないけれど、魔法が上品に打ち上がる毎にスッキリした気分。子育て疲れのママさんたちも思うところが多いのではないか。

 トンプソンの人徳のおかげなのか、或いは原作人気のためなのか、大きな役にも小さな役にも大物俳優たちが出てくるのが見ものだ。中でもリス・エヴァンスが可笑しい。憎めないコメディリリーフで、画面に現れては小技を次々披露。漫画的な話だから、思い切った捻りを加えて演技を楽しんでいる。いや、彼の役柄の結末は中途半端に済まされてしまった感ありなのだけど。

 動物の可愛らしさはもっと前面に出しても良かった。せっかく農場が舞台なのだから、子ブタを飛ばせるだけでは勿体無い。





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