肉よ、さらば

 人は時折くだらないことで思い悩むものだ。自分の力ではどうにもならないことであっても、まるでシェイクスピア劇の登場人物のように思い悩む。どうしてこんなことになってしまったのだろう。どうしてもっと早くに気づくことができなかったのだろう。どうしてあの一口をやめられなかったのだろう。肥満。それは誰しもの身に襲い掛かる危険のある悩みだ。

 くだらないことではない?確かに。しかし、自分の体重でそこまで思いつめたことはない。体重…というか体型に関して気になるのは、映画スターのそれである。そしてスターの体型を気にしている自分に気づくとき、思うのだ。あぁ、くだらない。

 サイト運営を始める前、まだ20歳前後の頃だったと思うけれど、かなりスターの体型に関して気を揉んでいた。今じゃ自分の腹回りの方が気になるけれど、あの頃は食べても食べても脂肪が増えることはなくて、実に呑気なもの。スターの体型を気にする余裕があったのだ。あぁ、若いって素晴らしい。代謝が良いあの頃の自分に乾杯。

 さて、スターの中でも体型が気になって仕方がなかったのは、ケイト・ウィンスレットとアリシア・シルヴァーストーンだ。どちらも若さゆえだと言い切れないほど、見る度に肥えていく時期があったことを覚えている方も多いだろう。ウィンスレットは『タイタニック』前後、シルヴァーストーンは『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』前後から、「冬眠に入るのか」というくらいに脂肪をたっぷり蓄えていった。どちらも97年作品である。

 ウィンスレットは元々太りやすいタイプだと分かっていた。下半身が立派だったし、『日蔭のふたり』(96年)でヌードを披露した際のド迫力には度肝を抜かれた。撮影時、まだ20歳前後のはずだというのに、肝っ玉母さん的な貫禄たっぷりで、相手役のクリストファー・エクルストンのママに見えるときもあったくらいだ。だから『タイタニック』で散々からかわれたときは気の毒に思いながら、どこか仕方がないとも思っていた。それぐらい強力な皮下脂肪なのだから。しかし、ウィンスレットが史上最高に肥えていたのは、『タイタニック』の年のゴールデン・グローブ賞授賞式の頃だったと思う。「女小錦」…と思わずつぶやいた。「ごっつぁんです」というセリフがあまりにも似合いそうだ。お願いだから痩せてくれー、と心から願った。

 シルヴァーストーンの肥え方は予想外だった。『クルーレス』(95年)のスラッと健康的な肢体からたった2年で、彼女は脂肪貯蓄に踏み切る。そんな頃に決まったのが『バットマン&ロビン』で、よりによって演じるのはバットガール役だった。バットガールはあのバットスーツを装着することになる。そうするとムッチムチの体型がもろに分かってしまうのだ。ご立派なウエスト回りと太腿回り、ある意味美味そうと言えなくもないのだけど、同世代の女優たちが体型をキープしているのと比べると、ちょっとどうだろう。ドリュー・バリモアがぽちゃぽちゃのコブタさんのような魅力で花開いたのとは違うと思うのだ。ちなみにシルヴァーストーンは現在、ヴィーガンとして有名だ。あの頃は違ったのだろうか。

 男性スターの場合は女性スターほどには気にならないものだけれど、あまりにも変わってしまった男優と言ったら、アレック・ボールドウィンだろう。『レッド・オクトーバーを追え!』(90年)や『あなたに恋のリフレイン』(91年)の頃の、いつだってスーツをバッチリ着こなします的なちょっと安めで、でもカッチョイイあのスタイルが、21世紀突入前後から見る見るうちに崩れていった。今や立派なおとっつぁん体型。やっぱりキム・ベイシンガーとの破局がストレスになってしまったのだろうか。まあ彼の場合、今はこの体型を活かして以前よりも活躍しているくらいなので、まあいいかという気分。ちなみにボールドウィン兄弟は肥満の遺伝子が強いようで、アレックに続きスティーヴンも肥満化。最後の砦だったウィリアムも近年は当然のように脂肪貯蓄に勤しんでいる。

 キアヌ・リーヴスとレオナルド・ディカプリオも体型には注意してもらいたい。リーヴスは『チェーン・リアクション』(96年)『フィーリング・ミネソタ』(96年)の頃、きつかった。ディカプリオも『ザ・ビーチ』(00年)のとき(鍛えたという話も聞いていたが)だらしがなかった。元々が爽やかな印象があると、太るとガクッと気分が落ちる。特にディカプリオはイタリア系ゆえ、今後も体型には注意すべきだ。いつの間にかロバート・デ・ニーロみたいな体型になっちゃっていたら…。いや、まあ、役者として面白ければ良いという気もするけど。

 その他詳しく書くのは省くけれど、ヴィンス・ヴォーン、パトリシア・アークェット、ウェントワース・ミラー、ノーマン・リーダスあたりの体型変化に眩暈を覚えたことがある。

 ちなみに…今後ぶくぶく太りそうで怖いなぁと思っているのは、女優だとキャサリン・ハイグル、スカーレット・ヨハンソン、男優だとチャニング・テイタム、ブノワ・マジメルあたりか。皆さん、「肉よ、さらば」の言葉を胸に、ビーケアフルである。





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