グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告

グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告 “The War with Grandpa”

監督:ティム・ヒル

出演:ロバート・デ・ニーロ、オークス・フェグリー、
   ユマ・サーマン、クリストファー・ウォーケン、
   ロブ・リグル、ジェーン・シーモア、チーチ・マリン

評価:★★




 ハリウッドがロバート・デ・ニーロで遊び始めたのは「ミート・ザ・ペアレンツ」(00年)の頃からか。強面の名優をライトなコメディ(バカコメディとも言う)の中に放り込み、笑い飛ばすのだ。「名優に対して敬意がない!」と機嫌を損ねても仕方ない。肝心のレジェンドが楽しそうにしているのだから…。

 そんなわけで最近思うのだ。この手の「脱力ストーリー featuring 名優」プロジェクトは、若い頃のようには身体が動かないかもしれない名優の、生存確認映画として3時のおやつ的気分で観るのが正解だ。すっかりしょぼくれて、突然訃報が入ってきて…なんてことよりよっぽど良い。まあ、3時のおやつと言っても、紅茶の匂いなんてどこにもなく、緑茶が似合い過ぎなんだけど。

 『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告』のデ・ニーロは孫息子と対決する。娘夫婦と同居することになり、部屋争奪戦が勃発する。ノリは「ホーム・アローン」(90年)風と言えば分かりやすい。「戦争」なんて言っても孫と遊んでいるだけにしか見えないし、下半身絡みの下ネタにも挑むデ・ニーロが哀れを通り越して、微笑ましい…かもしれない。孫の言い分も分かるしね。コウモリやネズミのいる屋根裏に追いやられるって…。

 戦争に駆り出されるのはデ・ニーロだけじゃない。クリストファー・ウォーケンやチーチ・マリン、ジェーン・シーモアが団体戦に参加する。心臓が止まらないか心配になるものの、そのあたりは漫画的に処理されているので一安心。4人が参加するのはトランポリンの上でのドッジボールだ。ナニコレ、楽しそうじゃないの。

 細かいことは言いたくないものの、孫息子を苛める上級生をとっちめる件はあんまり良い気分にはならない。見ようによっては孫思いのジイサンということなのだろうけれど、やり口がいじめっ子の手口と同じなので、こればっかりは笑えないのだ。もっと正々堂々対決して負かしちゃえば良いのに。あと、ジイサンが孫に本物の戦争について語り掛ける場面ははっきり蛇足。そういう映画じゃないだろ。

 最初から最後まで驚かされるのは、デ・ニーロの娘、孫息子の母親に扮したユマ・サーマンの変貌ぶりだ。かつて妖精のようだった美貌が、加齢とボトックスのせいだろう、生活感丸出しのオバチャンのそれと化しているからだ。力の入り過ぎた目は、トニ・コレットの親戚にも見える。まあ、確かにあの妖精的空気感を維持するのは難しい。若い時分限定のそれだったのに違いない。かつてナスターシャ・キンスキーが同じように普通になってしまったことも思い出した。年齢を重ねる美しさばかりが叫ばれる昨今だけれど、若さ限定の魅力というのも、絶対にあるのだ。





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