June 4-6 2021, Weekend

◆6月第1週公開映画BUZZ


死霊館 悪魔のせいなら、無罪。 “The Conjuring: The Devil Made Me Do It”
 配給:ワーナー・ブラザース
 監督:マイケル・チャベス
 Budget:$39,000,000
 Weekend Box Office:$24,104,332(3102) Good!
 OSCAR PLANET Score:56.5
 Oscar Potential:主演男優賞:パトリック・ウィルソン
           主演女優賞:ヴェラ・ファーミガ
           撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、
           メイキャップ&ヘアスタイリング賞、視覚効果賞、録音賞

“Spirit Untamed”
 配給:ドリームワークス
 監督:エレイン・ボーガン
 Budget:$30,000,000
 Weekend Box Office:$6,101,050(3211) zzz...
 OSCAR PLANET Score:47.5
 Oscar Potential:アニメーション映画賞


※OSCAR PLANET Score…各有力媒体の批評を基にOSCAR PLANET独自の計算法により弾き出した評価バロメーター。作品賞、監督賞&脚本賞レース参戦を目指すのであれば、少なくとも70.0以上は欲しく、80.0以上なら堂々たる資格を具えていると考えて良い。ただし、演技賞や技術賞では作品評価が伸びなくても、候補入りする場合が少なくない。

※Oscar Potential…オスカーチャンスのある部門。太字は特にその可能性が高い。


【総括】
 スピンオフもどんどん製作、広がっていく「死霊館」ユニヴァースから最新作がドロップされた。その作品『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』のストーリーは次の通り。1980年、ウォーレン夫妻による悪魔にとり憑かれた少年の悪魔祓いが成功する。しかし数カ月後発生した殺人事件の犯人は、少年から乗り移ってきた悪魔により自分は操られていたと告白し…。このシリーズはウォーレン夫妻を演じるパトリック・ウィルソンとヴェラ・ファーミガの恐怖演技が高く評価されてきたが、今回も彼らを中心に好意的見解が優勢。俄かには信じ難い不可思議な出来事に説得力をもたらす演技とのこと。ただ、物語はさすがに以前ほどの緊迫感はなくなってきたとの声も小さくなく、シリーズの中では鈍い判定と言えるかもしれない。賞レース参戦はないだろう。尤も、2,400万ドルを超える週末成績はコロナ禍を考慮すれば大層立派なもので、世界観をさらに広げていくのに支障はないはず。

 続編と言えば、2002年のドリームワークス製アニメーション「きれいな涙 スピリット」は19年ぶり、その後の物語が登場。『Spirit Untame』がその作品で、小さなフロンティアの町に越してきた少女と野性のムスタング、スピリットとの交流が描かれる。一作目はオスカー・アニメーション映画賞候補に挙がる健闘を見せたものの、残念、今回は評価が伸びず(いや、実は前作も批評家受け自体は決してよろしくなかった)。おそらく意識的になされた女性キャラクターたちの躍動はそこそこ見せるものの、物語は中途半端な域を出ず、本来感じられるべきエネルギーに欠ける印象。馬の魅力、映像の魅力も希薄との指摘が相次いでいる。…となると、今回はオスカー候補は難しいと見るのが妥当。また、週末成績も、コロナ時代において映画興行は次のフェーズに入ったと分析されている中、苦しい結果と言える。





ブログパーツ

スポンサーサイト



テーマ : 映画情報
ジャンル : 映画

プロフィール

Author:Yoshi
Planet Board(掲示板)

旧FILM PLANET

OSCAR PLANET




since April 4, 2000

バナー
FILM PLANET バナー

人気ページ<月別>
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
リンク