妖鬼化とテレビ小説

 順調にiPadで遊んでいる。一瞬にして立ち上がり、どこでも持ち運び可能で、マウスを使うことなく指で何でも操作できる。それだけで、あぁ、なんと快適なのだ。今までパソコンはデスクトップ派で、ノートパソコンの小さな画面は好きではなかったのだけど、ノートパソコンよりもコンパクトなはずのiPadにこんなにハマってしまうとは…アップルめ…。

 最近購入したアプリケーションは「妖鬼化(ムジャラ)」。水木しげるが描いた妖怪画をオールカラーで収録したもので、水木本人による解説もついている。子どもの頃は本当に怪獣と妖怪が大好きで、妖怪に関しては明らかに「ゲゲゲの鬼太郎」の影響だった。TVアニメーションの再放送(おそらく1971年製作版)の虜で、妖怪に関しての知識を次々に仕入れて満足していた。そういう者にとってこの「妖鬼化」は本当にたまらなく魅力的で、水木の実に繊細なタッチに昔以上に惚れ惚れ。あぁ、水木先生、いつまでも元気でいて下さいと願わずにはいられない。

 …とは言え、近年は妖怪から随分と遠ざかっていたのだ。ではなぜ「妖鬼化」を購入するほどに妖怪熱が上昇しているのかというと、ハイ、それはもう、昨年ブームを巻き起こした(?)NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の影響なのだった。テレビ小説を最初から最後まで見通したなんて、一体何年ぶりだろうか。水木しげるの奥さんが書いた本をベースにしていると聞き、ほんのちょっと興味を持ってチラッと観たところ、妙にノスタルジックな気分になって、それが心地良くてついつい最後まで観てしまった。ちょろちょろ妖怪ネタが出てくるところが、くすぐりになっている。小豆洗いや目目連が出てきたときには、小躍りして喜んでしまった。

 舞台が昭和だからだろうか、ヴェテラン役者たちが皆、昭和的演技を披露しているのが可笑しかった。中でも大杉漣と竹下景子に大笑い。大袈裟と言って良い芝居なのだけど、それが妙にドラマにピッタリ。大杉に関しては世間が褒めるほどに良さが分からなかったのだけど、このドラマで一気に見直した。物語中盤にあった、古本屋での娘役の松下奈緒とのぶつかり合いには、思わずホロリ。大杉がすごく良い情感を漂わせるのだ。このドラマの陰のMVPは大杉だったと思う。

 …というわけで「ゲゲゲの女房」は楽しんで観たのだけど、世間が松下奈緒や向井理にばかり注目するのは解せない。松下はいつものハキハキした調子をグッと抑えて悪くなかったけれど、やっぱり平成の顔だと思う。あんまり貧乏が似合わなかった(ただし、心をこめて演技しているのは伝わった)。向井に関しては…うーん、急に演技力があると言われ出したのがどうにもこうにも理解不能。ちょっと前、大根役者だと言われていた頃は、別にそこまでの大根ではないだろうと思っていたものの、急に演技派扱いするほどに熱くもなかった。いたってフツーであった。

 さて、「ゲゲゲの女房」は半年で終わりを迎えた。これにはホッとした。15分とは言え、毎日録画をしてまで観続けるのは、結構キツイこともあったのだ。ようやく解放される!

 …と思ったのに、習慣とは恐ろしい、続く「てっぱん」も観始めちゃったじゃないの。尾道の景色が綺麗だったのと、富司純子があまりにも巧かったのに引っ張られて、のらりくらりと最後まで観てしまった。お好み焼きにハマったのはこのドラマの影響だ。そしてお好み焼きのついでにもんじゃ焼きを生まれて初めて食べて、やはりハマってしまったのも…。このドラマは観終わってみると、腑に落ちないところがあまりに多いのだけど(特に血の繋がりに関しての異様なまでのこだわり)、まあ、尾道の美しさと富司の演技力で全て帳消しという気分。安田成美も相変わらず可愛かったしね(方言は変だったらしいけど)。

 さてさて、お察しの通り、「てっぱん」が終わってようやくテレビ小説から解放される!ということにはならなかった。4月から始まった「おひさま」もまた観ちゃってるのだー。うぉー、どうやったらテレビ小説から解放されるのだー。「おひさま」は始まったばかりだけど、昭和初期の匂いが、なかなか楽しい。この際、時代考証はどうでも良い。第一週は原田知世の真心のこもった演技に涙した。おそらく最終週まで観ることになるのだろう。それでちゃんとテレビ小説と訣別できるのか。今からちょっと心配だ。





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