第41回ゴールデン・ラズベリー賞ノミネーション予想

 映画作りを生業とする人の多くが欲するのものがアカデミー賞だとしたら、避けて通りたいのがゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)です。アカデミー賞がその年のベストを決める賞、ラジー賞がその年のワーストを決める賞なのだから、当然です。

 どんな名優、名監督もいつだってベストではいられません。ゆえに同じ年にアカデミー賞とラジー賞に同時ノミネート…なんてことも珍しくありません。近年だとメリッサ・マッカーシーが「ある女流作家の罪と罰」(18年)でアカデミー賞にノミネートされたシーズン、「ライフ・オブ・ザ・パーティー」(18年)と「パペット大騒査線 追憶の紫影」(18年)の合わせ技によりラジー賞にもノミネート、それだけでなく受賞まで果たしているのです。

 …が長い映画史、同じ役でアカデミー賞とラジー賞に同時ノミネート…なんてことはまだありません。「ウォール街」(87年)でマイケル・ダグラスがアカデミー賞主演男優賞を受賞、ダリル・ハンナがラジー賞助演女優賞受賞…というケースはありましたが、同じ役でふたつの賞で候補入りした俳優はまだいないのです。

 ですが今年は、同じ演技により、アカデミー賞とラジー賞の同時ノミネートを達成するかもしれないと囁かれている俳優がいます。『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』のグレン・クローズです。ゴールデン・グローブ賞、アメリカ映画俳優組合賞等で候補入りしたクローズは、当然オスカー候補の期待がかかっているのですが、同時にラジー賞候補の可能性があります。作品の低評価に引っ張られてのBUZZ上昇と言えるでしょう。

 同じ演技によるゴールデン・グローブ賞とラジー賞の同時ノミネートなら『Music』のケイト・ハドソンも有力です。作品があれだけ叩かれながら、それでも候補入りが発表されたときは、おそらくハドソンもひっくり返ったことでしょう。ゴールデン・グローブ賞候補で悪目立ちしてしまったハドソン、ラジー賞に目をつけられやすくなったと言えるかもしれません。果たして…。なお、このパターンはデボラ・ラフィンが「ラスト・レター」(80年)により既に実現済みだったりします。

 …と、そんなこんなで、今年も適当に各部門を予想。以下の通り。



◆作品賞
愛は、365の日々で
Absolute Proof
Barbie & Kendra シリーズ3本全て
ドクター・ドリトル
Music
 runner-up:ファンタジー・アイランド
        Love, Weddings & Other Disasters
        僕のミッシー


◆監督賞
チャールズ・バンド(Barbie & Kendra シリーズ3本全て)
バルバラ・ビャオヴァス、トマシュ・マンデス(愛は、365の日々で)
スティーヴン・ギャガン(ドクター・ドリトル)
ブラノン・ハウス(Absolute Proof)
シーア(Music)
 runner-up:デニス・デューガン(Love, Weddings & Other Disasters)
        ロン・ハワード(ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌)
        タイラー・スピンデル(僕のミッシー)


◆主演男優賞
ロバート・ダウニー・ジュニア(ドクター・ドリトル)
トム・ハーディ(カポネ)
マイク・リンデル(Absolute Proof) as "Himself"
ミケーレ・モローネ(愛は、365の日々で)
デヴィッド・スペード(僕のミッシー)
 runner-up:ロバート・デ・ニーロ(グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告)
        ジェイミー・ドーナン(Endings, Beginnings、Wild Mountain Thyme)
        アダム・サンドラー(ヒュービーのハロウィーン)


◆主演女優賞
ドリュー・バリモア(The Stand In)
アン・ハサウェイ(マクマホン・ファイル、魔女がいっぱい)
ケイティ・ホームズ(ザ・ボーイ 残虐人形遊戯、ザ・シークレット:デア・トゥー・ドリーム)
ケイト・ハドソン(Music)
アンナ=マリア・シエクルッカ(愛は、365の日々で)
 runner-up:ダイアン・キートン(Love, Weddings & Other Disasters)
        マギー・Q(Death of Me)
        ヒラリー・スワンク(Fatale、ザ・ハント)


◆助演男優賞
ニコラス・ケイジ(アース・フォール JIUJITSU)
メル・ギブソン(リーサル・ストーム)
ルディ・ジュリアーニ(続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画)
シャイア・ラブーフ(The Tax Collector)
アーノルド・シュワルツェネッガー(The Iron Mask)
 runner-up:チェヴィー・チェイス(The Very Excellent Mr. Dundee)
        ケヴィン・ジェームズ(ヒュービーのハロウィーン)
        ニック・スウォードソン(僕のミッシー)


◆助演女優賞
ジュディ・デンチ(アルテミスと妖精の身代金)
グレン・クローズ(ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌)
サルマ・ハエック(ブリス たどり着く世界、コスメティック・ウォー わたしたちがBOSSよ!)
デミ・ムーア(Songbird)
マディ・ジーグラー(Music)
 runner-up:マギー・Q(Fantasy Island)
        ジャッキー・サンドラー(僕のミッシー)
        クリステン・ウィグ(ワンダーウーマン 1984)



 昨今毎年「注目される映画人じゃない枠」は…今年は『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』のルディ・ジュリアーニに決まりでしょう。あんなに堂々本性を表すとは、森喜朗氏もびっくり仰天。ジュリアーニはマリア・バカローヴァと共にスクリーンコンボ賞候補も狙って欲しいところです。あと個人的にはジュディ・デンチ先生が『アルテミスと妖精の身代金』により助演女優賞候補に挙がって欲しい。『キャッツ』に引き続き、まさかの2年連続候補?でもその価値ある強烈演技でした。ここにきてキワモノ女優のような扱いをされ続けるデンチ先生に幸あれ。

 そんなわけで有力候補の皆さん、ノミネートされると良いですネ!



※追記と訂正
 完全に失念していましたが(正確には文章を直そうと思って忘れていましたが)、同じ役・同じ演技によりアカデミー賞とラジー賞を同時候補に挙がった俳優はいないというのは、誤りです。「泣かないで」(80年)のジェームズ・ココと「愛のイエントル」(82年)のエイミー・アーヴィングがオスカーとラジーの同時候補を実現しています。ココとアーヴィングにはせっかくの記録を忘れていたこと、心よりお詫び申し上げます。ちゃらーん…。





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