アンダーウォーター

アンダーウォーター “Underwater”

監督:ウィリアム・ユーバンク

出演:クリステン・スチュワート、ヴァンサン・カッセル、T・J・ミラー、
   ジェシカ・ヘンウィック、ジョン・ギャラガー・ジュニア、ママドゥ・アティエ

評価:★★




 クリステン・スチュワートのヴィジュアルがとても良い。「チャーリーズ・エンジェル」(19年)のときよりさらに短く刈り込んだバズカットが格好良いのだ。登場場面ではスウェットにブラジャー一丁の大サーヴィス。この際身体の均整が取れていて、腹の締まり具合が素晴らしいことを見逃してはいけない。尖った耳や途中から頬につく傷も素晴らしいアクセントだ。

 深海スリラーと言えば良いだろうか。『アンダーウォーター』は海底7マイルの基地で発掘や研究に勤しむクルーたちを襲う恐怖が描かれる。巨大地震が起こり、基地が壊滅的ダメージを受けたことで、生存者たちは近くの施設に向かうことになる。崩れゆく建物との時間勝負もさることながら水圧との戦いが恐怖を煽る。スチュワートやヴァンサン・カッセルらの懸命のアクションでぐいぐい魅せる。

 …と一段落ついたところで物語は第二章へと突入。地震をきっかけに未確認生命体が出現する展開。そう、問題はここからだろう。どうしても既視感を覚えるのだ。最初は赤ん坊が発見される。台の上に乗せられたそれは、決して似ているとは言い難いのに、どうしてもエイリアンを連想する。果たして今度は大人のそれが襲い来る。「エイリアン」(79年)のオマージュと呼ぶには厳しい展開だ。

 未確認生命が現れてからのパニック描写には感心しない。深海ゆえに元々暗い画面がますます暗くなり、潜水服(ロボット風なのが悪くない)を着用することで登場人物の顔が判別し辛くなる。カメラは生命体の動きに合わせて慌ただしく動き、ただひたすら目の疲れを誘うばかり。これが混乱状態のリアルだ、ということか。

 途中ある人物が「奪われたものを海が取り返している」と口にする。それを証明する「母なる生命体」が現れるのに、思いの外効いてこない。何故か。海の神秘性よりも怪獣の恐怖が勝る画だからだ。暗い画面の中、ぼんやり浮かび上がるそれが、細部を誤魔化す画に留まる。もっとバカバカしくても良いから、生命体の姿をはっきり神々しく映し出すショットは絶対に必要だった。

 でもまあ、退屈はしない。生き残った者たちは当然、今度は一人ずつ命を落としていくわけだけれど、その際の水圧の絡んだ死に様が強烈。死んでいく順番や最終的に生き残る者は、意外とは言わないまでも、適当なエモーションと密着する。そして、カッセル!海の闇の中、光に照らされたカッセルの離れ目顔は、生命体なんかよりもよっぽど怖いのだった。





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