ジェクシー! スマホを変えただけなのに

ジェクシー! スマホを変えただけなのに “Jexi”

監督:ジョン・ルーカス、スコット・ムーア

出演:アダム・ディヴァイン、アレクサンドラ・シップ、
   ロン・ファンチズ、シャーリン・イー、ワンダ・サイクス、
   ジャスティン・ハートリー、マイケル・ペーニャ

声の出演:ローズ・バーン

評価:★★




 真っ先に議論すべきは、果たして「意思を持つスマホ」という設定が新しいか否か、だろう。やけに得意気に紹介されるものの、物体が思考を持つ映画は珍しくない。コンピュータやら人形が人間に歯向かう映画は、きっと誰でも2、3本はすぐに挙げられる。スマホは小さなパソコンのようなものだから、ふむ、やっぱり奇想天外と呼べるほどの新味はない。どうせならコンドームくらいぶっ飛んでくれないと!(もちろん「キラーコンドーム」(96年)のこと)

 『ジェクシー! スマホを変えただけなのに』なんて思わせぶりな副題がついている割りに、そのスマホ=ジェクシーの暴走はおとなしい。口悪く主人公を罵るあたりはSっ気のある人には堪らないものがあるのかもしれないけれど(声はローズ・バーンだし!)、それから離れるにはちょっと知恵を絞るだけで実現できそうなもの、ネット上に開示されているデータや個人情報だけに繋がるスマホには限界がある。

 振り回される魅力は、主人公を演じるアダム・ディヴァインの反応に賭けられる。バイプレイヤーとして幅広く活躍するディヴァインが、スマホの好き勝手に翻弄されて七転八倒。見ようによっては「可愛い」と言えなくもない?いや、でも結局ディヴァインは振り回す側にいてこそ輝く人だ。

 話は箸にも棒にも掛からない。自立した女と頼りない男がスマホに困惑しながら惹かれ合うロマンティック・コメディ。驚くのは山場と呼べるものが一切見当たらないことで、ジャスティン・ハートリーを担ぎ出したはいいものの、彼は物分かりの良い人物、たいしてかき回すことなく消えていくのだった。ヒロインのアレクサンドラ・シップはソフィー・オコネドーを可愛くした感じで悪くないのにサ。

 マイケル・ペーニャの使い方も勿体無い。職場の頓珍漢上司役で奇怪な動きを見せる。ジェクシーの暴走よりもよっぽど目に焼きつく。なのにこれが、メインストーリーにちっとも絡んでこない。ディヴァインとペーニャの掛け合いはもっと大爆発するものがあるべきだ。

 最悪場面は簡単にふたつ思い浮かぶ。ディヴァインが下半身を丸出しにしてその写真を撮りまくる場面(ジェクシーは当然突っ込む)。そしてジェクシーがプラグを抜き差しすることでオルガズムを感じる場面だ。どちらも下ネタ。下ネタって、あぁ、滑るとこうなるんですよネ。硬直した画面に涙ホロリ。





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