ドクター・ドリトル

ドクター・ドリトル “Dolittle”

監督:スティーヴン・ギャガン

出演:ロバート・ダウニー・ジュニア、アントニオ・バンデラス、
   マイケル・シーン、ジム・ブロードベント、ハリー・コレット、
   ジェシー・バックリー、カシア・スムートニアック

声の出演:エマ・トンプソン、ラミ・マレック、トム・ホランド、
   オクタヴィア・スペンサー、ジョン・シナ、マリオン・コティヤール、
   セレーナ・ゴメス、レイフ・ファインズ、
   クメイル・ナンジアニ、クレイグ・ロビンソン

評価:★




 思い切って書いてしまおう。「アイアンマン」(08年)「アベンジャーズ」(12年)シリーズのトニー・スターク役は、俳優ロバート・ダウニー・ジュニアにとって本当に最良の役柄だったのか。そのメガヒットがどん底にあった彼のキャリアを復活させたばかりか、強大なるスターパワーをもたらしたことは間違いない。しかしそれは10年以上に渡ってダウニー・ジュニアがトニー・スターク役に掛かりっきりになることを強いた。稀代の性格俳優は10年以上をひとつの役柄に捧げ、本来なら手掛けられたかもしれない複雑な役どころとの縁を手放さなければならなかった(のかもしれない)。いや、トニー・スターク役はマーヴェル・シネマティック・ユニヴァースの中では複雑な役柄ではあるのだけれど…。

 前置きが異様に長くなったけれど、誰だって『ドクター・ドリトル』の温さに触れたら、そうぼやきたくなるというものだ。90年代にはエディ・マーフィ版も作られた児童文学の映画化。企画意図を簡単にまとめるなら、動物と彼らと話せる医者で遊んじゃおう、だろう。どこにもダウニー・ジュニアでなければならない理由が見つからない。

 動物たちが本物ならまだ我慢できただろうか。ゴリラ、シロクマ、オウム、リス、ダチョウ、キリン、トラ、クジラ…アニマル大好きっ子は狂喜乱舞?いや、まさか。動物たちは「もちろん」コンピュータで作られる。つまりダウニー・ジュニアはCGと戯れる。有難味など、どこにもない。

 突然海洋冒険映画と化す展開は何なのか。「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」(02年)に出てきそうな巨大な船に乗り込んだドリトル先生と動物たちが、大海でちょっとした追いかけっこ。政権奪取を狙う男の悪だくみが絡む物語の答えがコレだ。

 子ども受けを狙っていることは、先生と動物が当たり前のように話すことで一目瞭然だけれど、さすがにドラゴンまで出てきて怪獣映画になってしまうのには呆れる。しかもドラゴンとのバトルは、いつしか「良い話」風方面に舵が切られる。そして迎えるクライマックスは、ドラゴンの便秘を治そう!…って展開なんだもの。もはやダウニー・ジュニアが哀れ…だ。

 無理矢理良いところを探すなら、旅路に同行する少年を演じたハリー・コレットに将来性が感じられたことだろうか。歯並びがよろしくないのが可愛い。ちょっとルーカス・ヘッジズの雰囲気もある。ドリトル先生と少年の関係性に突っ込んだ話にしてくれたなら、まだ見ていられたのかもしれない。





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