バッドボーイズ フォー・ライフ

バッドボーイズ フォー・ライフ “Bad Boys for Life”

監督:アディル・エル・アルビ

出演:マーティン・ローレンス、ウィル・スミス、パオラ・ヌニェス、
   ヴァネッサ・ハジェンズ、アレクサンダー・ルドウィグ、
   チャールズ・メルトン、ケイト・デル・カスティーリョ、
   ジェイコブ・スキピオ、ジョー・パントリアーノ

評価:★★★




 最近のマイアミでは、事件が起こると「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」(07年~13年)のマイケル・ウェスティンが奮闘していたものの、やっぱり「バッドボーイズ」(95年)なマーカス・バーネットとマイク・ローリーがしっくり来る。二作目(03年)の出来映えが酷かったせいか、干されていたふたりだけれど、ようやくコンビ復活だ。でも『バッドボーイズ フォー・ライフ』、17年も間が空いて、大丈夫?

 これが意外にもイケるのだ。マーカスとマイクに扮するマーティン・ローレンスとウィル・スミスの掛け合いにスピード感があり、それに合わせるかのように物語もどんどん速度を上げていく。ふたりが見せるのは昔ながらのアナログ・アクション。これが新鮮なのは、昨今アクション映画というと、視覚効果だらけのヒーロー映画ばかりだからだろうか。もちろんここにもたっぷり視覚効果が投入されるものの、主役はそれではなく、人間の肉体だ。

 マーカスとマイクのコンビネーションの間に流れるものは、長年の相棒という絆になるのだけれど、それが殊更強調されないのが良い。最近のアクション物だと「ワイルド・スピード」(01年)シリーズも頑張っているものの、如何せん、ファミリーだとかブラザーだとかを前面に出し過ぎて、恥ずかしくなることがある。こちらは素っ気ない中にふたりの頑丈な関係が見える。好もしい塩梅だ。

 ドラマとコメディのメリハリのつけ方も適当だ。深刻な場面とふざけた場面の落差を程良く調節するだけで、グッとストーリーに入り込みやすくなる。序盤にマイクに訪れる衝撃的な展開など、その好例だ。マーカスの引退問題、ある出来事の関係者が次々殺される残虐な事件、ある母息子が仕掛ける復讐…いずれもシンプルで深刻な中に緩急がついている。

 物語の中でマーカスとマイクが対立する件があるけれど、この映画には他にも様々な対立軸が用意され、それがいずれも上手く機能している。老いと若さ。アナログとハイテク。過去と現在。暴力と対話。マイクと彼を狙う若者(ジェイコブ・スキピオ要注目)も対立と考えて良いだろう。どちらが正しい、どちらが魅力的ではなく、それぞれを擦り合わせることで大なり小なり新たなるドラマを生み出していくのだ。

 そうして明らかになる真実とそれが導くクライマックスには、エモーショナルなものまで見え隠れする。人間の業を強く感じさせながら、そして極めて切ないながら、マーカスとマイクの人生の旅路を祝福するかのような気配もある。マーカスの引退を必死に止めようとしていたマイクが、今度はマーカスに精神的に支えられるあたりなど、それがキャラクター愛に伝染するのも悪くない。一般人を巻き込んだアクションやそれでも少なくはない視覚効果など、ひっかりを覚える部分はあれど、上々の再スタートだ。





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