スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け “Star Wars: Episode IX - The Rise of Skywalker”

監督:J・J・エイブラムス

出演:デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、アダム・ドライヴァー、
   オスカー・アイザック、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、
   ビリー・ディー・ウィリアムス、ルピタ・ニョンゴ、ドーナル・グリーソン、
   ケリー・マリー・トラン、ヨーナス・スオタモ、アンソニー・ダニエルズ、
   ビリー・ラード、ケリー・ラッセル、ナオミ・アッキー、
   リチャード・E・グラント、イアン・マクダーミド、ハリソン・フォード

評価:★★★




 クライマックス近くになり、レジスタンスから「絆」なんて言葉が飛び出すものだから落胆する。「スター・ウォーズ」(77年)の世界観の中で大きな意味を持つキーワードに違いないものの、壮大なスケールの物語をお行儀良く無難な方向にまとめるのはつまらない。約40年かけて語られた物語に相応しい大胆不敵な捻りが欲しい。

 見せ場のアクションにしても、最新のテクノロジーを駆使したスペースバトルが、お行儀良く無難に演出される。視覚効果に目が慣れてしまったことも大きいものの、このシリーズでしか見られない映像革命に持ち込めなかったのは反省すべき点ではないか。戦闘機と人海戦術とゲーム的バトルの繰り返しは既視感しか生み出さない。でもまあ、破綻はない。

 そして、破綻がないと言えば、新三部作最大の謎、ヒロイン、レイの出生の秘密もそうだ。驚きの答えが用意されるわけではない。ただ、「家族」ではなく「血」に拘り続けてきたシリーズらしいそれではないか。レイは真実を知り苦悩する。そこに旧キャラクターの影がちらつくのは狙い通りのはずだ。レイの最後のセリフなど、決まり過ぎているくらいに。

 レイを演じるデイジー・リドリーと最高のケミストリーを見せるのは、フィン役のジョン・ボイエガではない。カイロ・レン役のアダム・ドライヴァーこそが、リドリーと素晴らしい掛け合いを見せる。荒れ狂う海の中、レイとカイロ・レンがライトセーバーを交える件は、今回最も胸躍る場面だ。戦いの最中にふたりのドラマがどんどん動いていく。良くできたアクションとはそういうものだ。

 レイとカイロ・レンは終幕にも見事な見せ場がある。その奥行きが深くなったのは、間違いなくドライヴァーのおかげだ。インディーズ映画で愛される独特の個性が、大いに活かされる。この際注目はセリフ回しではない。微妙なニュアンスを伝えるその表情こそ、ぞくぞく来る。大作に吞まれないスケール感も具えたドライヴァーは、いつの間にかスターの風格まで獲得している。

 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は全九作の最後を飾るエピソードだ。その割にあっさり切り上げられた嫌いはある。帝国軍とレジスタンスの戦いは結局同じことの繰り返しだし、スカイウォーカーファミリーの因縁も最初の三部作ほどの衝撃はない。でもまあ、ベタこそが愛される秘訣なのかもしれない。今回ある場面で登場するゲストスターの扱いなど、結局そこにこそ熱いものを感じしまうのだから。まあ、何にせよ、お疲れ様でした。





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