ジュマンジ ネクスト・レベル

ジュマンジ ネクスト・レベル “Jumanji: The Next Level”

監督:ジェイク・カスダン

出演:ドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、ケヴィン・ハート、
   カレン・ギラン、ニック・ジョナス、アウクワフィナ、アレックス・ウルフ、
   モーガン・ターナー、サーダリウス・ブレイン、マディソン・アイズマン、
   コリン・ハンクス、ダニー・グローヴァー、ダニー・デヴィート

評価:★★★




 多くの続編映画が退屈なのは、一作目で面白かった点を繰り返すだけに終始するからだ。求められているのはそれだと勘違いし、同じことを追い求める虚しさに気づかない。重要なのは面白かった点をどうアップデートするかだというのに。もちろんより金をかけてゴージャスに見せることと充実のアップデートは同義ではない。『ジュマンジ ネクスト・レベル』の作り手はそれを理解している。

 「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」(17年)で最も優れていたのは配役だ。高校生がゲームの世界で大人のアバターに変身するという設定を利用し、人気スターそれぞれのセルフイメージを打ち破るキャラクターに設定したのだ。普通なら二作目も同じキャラクターで遊ぶところだろうに、ジェイク・カスダンはそれを良しとしない。アバターを演じる俳優たちは同じでも、彼らに入り込む者は前回とは違う組み合わせになる。

 それを実現するためのアイデアが楽しい。単純にアバターと中の人の組み合わせを弄るだけではない。入り込む中の人にジイサンふたりがいるのが効いている。斯くして物語の序盤、ドウェイン・ジョンソンは口の悪いジイサン、ケヴィン・ハートは逆に穏やかなジイサン、ジャック・ブラックはスポーツマンの若者…の演技を披露する。

 一作目は女子高校生が入り込んだブラックの演技が最も輝いていたけれど、今回はハートがとにかく可笑しい。いつもの早口は完全封印、喋りも動きもスローで、飛び出す言葉は時に深い人生の意味を感じさせるところがある。周りがそれにペースを乱される様が辛抱堪らん。口が悪く調子ノリのジョンソンも釣られて生き生きする。

 しかも…アバターと中の人の組み合わせは、電流らしきものが流れる水に浸かることでシャッフルされる展開もあるのだ。ブラックが再び披露する女の子演技はやっぱり楽しいことを再確認、ある者が馬になってしまうのもバカバカしくて良い(しかもただの馬ではないオマケつき)。他にも舞台がジャングルから砂漠や雪山に移動したり、ダチョウやマンドリル等の動物が健闘したり、冒険の中に人間関係の揺さぶりがあったりと、新しい工夫は至るところにある。

 だから、あぁ、だからやっぱりアクションを軸に通した物語が味気ないのが勿体ない。ゲームの世界に迷い込んだからと言って、物語までゲーム的にまとめる必要はないのではないか。相変わらず「ライフ」がひとり3つまでという設定は活かされないし、冒険の目的はあまりに幼い。三作目があるのなら、今度は物語を入念に捻っても良いのではないか。





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