ラスト・クリスマス

ラスト・クリスマス “Last Christmas”

監督:ポール・フェイグ

出演:エミリア・クラーク、ヘンリー・ゴールディング、エマ・トンプソン、
   ミシェル・ヨー、レベッカ・ルート、リディア・レオナルド、
   パティ・ルポーン、イングリッド・オリヴァー

評価:★★




 マライア・キャリー、山下達郎と並び、クリスマスシーズンに荒稼ぎ、もとい歌声を頻繁に耳にするのがジョージ・マイケル(ワム!)だ。『ラスト・クリスマス』はそのヒット曲にインスパイアされたロマンティック・コメディだという。インスパイアとは便利な言葉で、まあ、楽曲をヒントにしましたってことだろう。あの歌詞の酸っぱい気配はほとんどないと言って良い。脚本にエマ・トンプソンの名前…ってマジ?!

 それにもっと重要なのは、マイケルの歌声を全編に渡って散りばめるところにある。綺麗な男と女が出会い、喧嘩をし、いちゃこき、また喧嘩し、そして愛を語らい合い…という流れの中に、マイケルの歌声が組み込まれる。商業映画の基本だ。多分、マイケルファンは辛抱堪らん?

 エミリア・クラークとヘンリー・ゴールディングの組み合わせは悪くない。ちんちくりんの身体に乗っかったタヌキ顔を目一杯崩すクラーク。小島よしおと勝地涼のハイブリッドみたいなゴールディング。笑えるのはゴールディングが妙に芝居がかっているところで、その動きは懐かしの大澄賢也を思わせる。ずばりチープ!

 話はクリスマス嫌いの二大シンボル、エベニーザー・スクルージとグリンチを参考にしたのではないか。クラーク演じるヒロインはクリスマス嫌いではないものの、クリスマスシーズンに経験したある出来事がきっかけで自堕落な生活を送っている。その彼女がゴールディングとクリスマスの助けを借りて立ち直っていく。可もなく不可もなくの安全な展開と言える。

 問題は「真相」だ。互いに惹かれ合っているようなのに、何故か結ばれないふたり。理由はゴールディングの設定にあるのだけれど…、これが実にくだらない。同じからくりを用意した映画を見ても思うことだけれど、ゴールディングは物語の中で大変に不自然な振る舞いをしている。この人物は他人とどう接するのだろう。それを注意深く観察する者の目には、最初から最後まで嫌な予感しかせず、そして実際、それが的中する。

 まあ、この映画は細かなことを気にせず、イルミネーションに彩られたロンドンと美男美女を目の保養にせよ…ということなんだろう。クライマックス、(何故か善の象徴として描かれる)ホームレスの皆様を巻き込んだ大団円を眺めていると、色々文句をつけるのが野暮に見えるのは確かだ。





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