WORST 2019

2019年 WORST10


1. アド・アストラ “Ad Astra”
 監督:ジェームズ・グレイ
 出演:ブラッド・ピット、トミー・リー・ジョーンズ、リヴ・タイラー
 宇宙描写の充実が物語のそれに重ならない。哲学的な思考、シリアス至上主義の徹底が生むのは芸のない退屈。

2. ライオン・キング “The Lion King”
 監督:ジョン・ファヴロー
 声の出演:ドナルド・グローヴァー、セス・ローゲン
 「ライオンが頂点に立つ王国」にまとわりつく落ち着かない気分ばかりが盛り上がる。テクノロジーに溺れた結果がこれか。

3. アラジン “Aladdin”
 監督:ガイ・リッチー
 出演:メナ・マスード、ナオミ・スコット、ウィル・スミス
 砂漠の国のファンタジーと常に忙しないリッチーをぶつける時点で間違っている。主役ふたりはスミスに喰われ続ける。

4. アベンジャーズ エンドゲーム “Avengers: Endgame”
 監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
 出演:ロバート・ダウニー・ジュニア、クリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワース
 何でもありになってきた物語にも呆れるが、やはり視覚効果だらけの画面が気色悪さを極める。肉体の魅力はどこ。

5. ビール・ストリートの恋人たち “If Beale Street Could Talk”
 監督:バリー・ジェンキンス
 出演:キキ・レイン、ステファン・ジェームズ、レジーナ・キング
 映像美にかける映画術は魅力的だが、いくらなんでも人物が喋り過ぎる。余白のないセリフが人物を記号に貶める。

6. ベル・カント とらわれのアリア “Bel Canto”
 監督:ポール・ウェイツ
 出演:ジュリアン・ムーア、渡辺謙、セバスチャン・コッホ
 テロの見せ方が生温く、それを発端にした人間関係の変遷がもっと生温い。平和ボケな展開の先にあるまさかの後味悪さよ。

7. マイル22 “Mile 22”
 監督:ピーター・バーグ
 出演:マーク・ウォルバーグ、ローレン・コーハン、イコ・ウワイス
 「圧」を畳み掛けることで映画の肉体に電流を走らせようとするも、加減を知らず黒焦げ状態。画を眺めることすら苦行。

8. ライフ・イットセルフ 未来に続く物語 “Life Itself”
 監督:ダン・フォーゲルマン
 出演:オスカー・アイザック、オリヴィア・ワイルド、マンディ・パティンキン
 “「THIS IS US」の夢を映画で再び”を狙うも、胸に沁みる温かさや痛さが不快さに変換される不幸。全てが作為に満ちる。

9. キャプテン・マーベル “Captain Marvel”
 監督:アンナ・ボーデン、ライアン・フレック
 出演:ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ジュード・ロウ
 物事の見方に対しての考察はまずまず機能しているが、肝心のヒロインが格好良く見えない。配役ミスが致命傷となる典型。

10. レプリカズ “Replicas”
 監督:ジェフリー・ナックマノフ
 出演:キアヌ・リーヴス、アリス・イヴ
 死んだ妻子を蘇らせるという設定に飾られるべき工夫が一切ない。これぞ救いのないバカB級映画。たまにはこんな映画…ダメだろ。



■その他のWORST10選考作品
『イエスタデイ』『ミスター・ガラス』『ビューティフル・ボーイ』『ガラスの城の約束』『ブルー・ダイヤモンド』『セレニティー:平穏の海』『ジェミニマン』『ザ・ランドロマットパナマ文書流出』『キング』



◆WORST ACTOR
 ティモシー・シャラメ(ビューティフル・ボーイ)
 メナ・マスード(アラジン)
 ブラッド・ピット(アド・アストラ)
 マーク・ウォルバーグ(マイル22)
★渡辺謙(ベル・カントとらわれのアリア)

 同じ日本人としては応援したいのは山々、けれど、ここでの渡辺に魅了される日本人はどれだけいるだろう。仕事で手にした力を使って贔屓の歌手と近づく序盤だけでもギョッとするが、その後、その歌手と寝てしまうだなんて…。愛の言葉が気持ち悪く、紳士然とした態度は全て計算に見える。日本人俳優のトップを走る人、どうか役柄の選び方だけは慎重に。


◆WORST ACTRESS
 ジェニファー・ガーナー(ライリー・ノース 復讐の女神)
 ブリー・ラーソン(キャプベン・マーベル)
★ジュリアン・ムーア(ベル・カント とらわれのアリア)
 ナオミ・スコット(アラジン)
 メリル・ストリープ(ザ・ランドロマット パナマ文書流出)

 どんな名優でも正しい脚本と演出がなければ輝けない。ムーアはそれを証明する。そう、実はムーアが別に最悪なわけではない。ただ、手掛けた役柄とそれに対する演出が間違っているだけだ。でも…あぁ、それが演じる俳優から魅力を奪い、それどころか大根俳優のように見せてしまう。ムーアに非があるとすれば、それは口パクが異様に下手くそなこと…かもしれない。あ、これも演出のせい?



【2019年WORST10をふりかえって】
 BEST10ではNetflixを始めとする配信映画の躍進について触れた。そしてWORSTでも触れなければならない。良くできた映画は配信でも楽しめなくはない。そして良くできていない映画は配信では死にたくなるような退屈を誘うのだ。今回は上位10本に入れなかったものの、『ザ・ランドロマット パナマ文書流出』や『キング』などは、画面に集中するのが難しい事態となった。映画はつまらなくても、やっぱり劇場で観たい。





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