ターミネーター:ニュー・フェイト

ターミネーター:ニュー・フェイト “Terminator: Dark Fate”

監督:ティム・ミラー

出演:リンダ・ハミルトン、アーノルド・シュワルツェネッガー、
   マッケンジー・デイヴィス、ナタリア・レイエス、ガブリエル・ルナ、
   ディエゴ・ボネータ、トム・ホッパー

評価:★★★




 すげえな。多分これが「ターミネーター」(84年)で初登場したリンダ・ハミルトンに対する世の男たちの正直な感想ではないか。映画界は少女アイドルの台頭が凄まじく、色々なタイプの女の子が笑顔を振り撒いていた頃に、ハミルトンは現れた。可憐という言葉からは程遠く、けれどサイボーグほどには頑丈ではなく、しかし確かに唯一無二のタフさを具える女。ハミルトンとサラ・コナーは完璧に同化した。ジェームズ・キャメロンの女の趣味ってすげえな。でも正解だー!…ってことだ。

 「ターミネーター2」(91年)の正当な続編との言い訳を獲得して映画史に残るアイコン、サラ・コナーが帰ってくる。これが『ターミネーター:ニュー・フェイト』の最大のトピックだ。直前三作はなかったことにしてくれなんて、作り手の都合も良いところだけれど(タイムトラヴェルを扱っているのに、そりゃないぜ)、まあ、久しぶりにサラを拝めるのだ。寛容にもなろうではないか。それにハミルトンがいよいよすげえことになっている。

 すげえとはもちろん、ハミルトンの容貌だ。元々野獣的だったハミルトンは、加齢と共に白髪と深いシワを手に入れた。人生の荒波を泳いできた経験もある。そのハミルトンがマシンガンをぶっ放すのだ。いやー、若い頃より「強い女」の説得力が段違い。カッコイイ。カッコイイよ、リンダ。もうどうにもとまらない。

 ハミルトンの前に真のヒロインであるグレースがやや霞んでしまったのは気の毒だけれど、演じるマッケンジー・デイヴィスも頑張っている。長身に程良くついた筋肉がしなやかで、身体の芯にはバネが通っている。容貌は若い頃のロビン・ライトを思わせる。保護すべきダニー(ナタリア・レイエス)を懸命に守る様を眺めていると、同時に彼女も守ってあげたいと思わせる。サラ、グレース、ダニーの女三人が揃う画を見ると、昨今の女性パワーの躍進を思わずにはいられない。

 それに比べると男たちはイマイチではないか。また出てくるT-800=アーノルド・シュワルツェネッガーはいる意味が感じられないし、見せ場と思しき場面も盛り上がらない。敵役Rev-9=ガブリエル・ルナは無表情で身体を張るも、やはりインパクト不足。かつては驚嘆した視覚効果に見慣れてしまったのも辛いところか。ちょっと「エージェント・オブ・シールド」(13年~)で演じたゴーストライダーと被って見えるときもある。

 それにしても、シリーズ仕切り直しとは言え、やけに話がシンプルになったものだ。「ターミネーターとの追いかけっこ」だけで説明が済んでしまう。グレースとダニーの関係に若干のツイストがあるものの、それをドラマと言われてもなぁ。まあ、女たちが格好良かったからいいか、という仕上がりだ。





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